20日(現地時間)、米コロラド州デンバー近郊オーロラの映画館で『ダークナイト ライジング』上映中に発生した銃乱射事件を受け、当日開催予定のパリ・プレミアを中止したキャスト、スタッフ一行は翌21日(現地時間)にフランスを出国した。クリスチャン・ベイル、アン・ハサウェイ、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットはワーナー・ブラザーズのプライベート・ジェットでロサンゼルスへ戻った。自分たちの作品を観に来てくれた観客を襲った凶行の報に、「キャストは大変なショックを受けています。アンやマリオン(・コティヤール)は泣いていました」と関係者は語る。パリでプレミアとプロモーションに参加予定だったマリオンは、母国であるフランスにそのまま留まった。6歳児を含む死者12人、負傷者は50人以上という大惨事に、悲しみに包まれたキャストを代表して、クリスチャン・ベイルは以下の声明を発表した。「私が感じた恐怖は言葉では言い表せません。犠牲者やご家族の方々が味わった苦しみ、悲しみを本当に理解することなど私にはできませんが、私の心は彼らと共にあります」。なお『ダークナイト ライジング』の金曜日の興収は7,500万ドル。『アベンジャーズ』、『ハリー・ポッターと死の秘宝Part2』に迫る歴代3位の成績を上げたが、ワーナー・ブラザーズは乱射事件の犠牲者に哀悼の意を表し、週末の興収の発表を控えた。ディズニー、ソニー、ユニバーサル、そしてライオンズゲートもワーナー・ブラザーズに同調し、週末の興収発表を控えた。© Abaca/AFLO