世界の映画賞を総なめにした『ブロークバック・マウンテン』に続き、大胆さと繊細さをもって再び禁断の愛を描いたアン・リー監督の最新作『ラスト、コーション』。アカデミー賞では出品対象外とされながらも、ヴェネチア映画祭での金獅子賞受賞の熱気は冷めることなく、すでに公開された中国、香港、台湾、アメリカでは興行収入記録を塗り替えるほどの大ヒットを記録している。そんな中、1月に控える日本公開を記念し、12月4日〜6日にアン・リーを筆頭に主演女優のタン・ウェイと共演のワン・リーホンが来日することが決定した。物語の舞台は日本軍の支配下におかれた上海と香港。異なる立場に置かれた2人の男と、そこへ送り込まれた1人の女性スパイによる、緊迫感あふれる心理的駆け引きが展開される。これまでとは一味違った役柄に挑戦した主演のトニー・レオンの演技も注目されるが、世界的な男優たちを相手に大胆な演技を見せ、一躍スターの仲間入りを果たした新星、タン・ウェイの熱演ぶりも目が離せない。ちなみに、『レッドクリフ』など待機作が控えるトニー・レオンは、来日時期を調整中。詳細が決まり次第、近日中に発表される。『ラスト、コーション』は来年1月下旬、シャンテ シネほか全国にて公開。