『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』には泣かされっぱなしだ。原作を読んで泣き、テレビの特番で泣き、続く連ドラでも泣き、この映画でとどめを刺される。すでに知っているストーリーであるのに何故こんなに泣いてしまうのか──それは、リリー・フランキーのオカンが自分の母親に、そしてボクが自分自身として投影されるからに他ならない。随所で“母親の偉大さ”を感じ、いつの間にか樹木希林のオカンの顔が自分の母の顔にすり替えられ、涙が止まらなくなってしまうのだ。
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