ニューヨーク近代美術館(通称:MOMA)発行のARTFORUM誌2006年12月号にて、『鉄コン筋クリート』が“2006年のもっとも優れた映画”に選出された。これは日本映画、さらにアニメーション映画としても初の快挙となる。本作は、アメリカ出身の監督マイケル・アリアスをはじめ、日本やイギリスのスタジオからもアーティストが結集した21世紀型アニメーション企画。『硫黄島からの手紙』の二宮和也、『フラガール』の蒼井優などが声優として参加している。またソニー・ピクチャーズ・ホーム・エンタテインメントによる世界配給も決定しており、今回の選出はその追い風となることが期待される。北米アートカルチャー雑誌の草分け的存在であるARTFORUM誌で毎年12月号に掲載されるベストセレクションは、MOMA専属学芸員が各分野における「その年最もアーティスティックな作品」を選出するもの。過去選出作品には、昨年度アカデミーの賞レースをにぎわせた『ブロークバック・マウンテン』、一昨年度の『ミスティック・リバー』などがある。