甘さ控えめで食感はしっとり。ホイップクリームはもちろん、旬のフルーツなど様々な食材との相性が良く、日本でもブームを巻き起こしているパンケーキ。その火付け役となったのが、ハワイで“行列のできる店”として知られる「エッグスンシングス」だ。そのオーナー夫婦から店を受け継ぎ、日本にも出店して世界展開するまでになったひとりの日本人女性がいた。Amazonプライムで配信中の連続ドラマ「しろときいろ」は、その感動的な実話を基にしている。
主人公の夏海(川口春奈)は湘南で暮らす平凡な高校生だったが、卒業旅行でハワイへ行き、現地在住の拓馬(薬丸翔)という青年と出会う。そして、彼に連れていってもらった「エッグスンシングス」のパンケーキが、父の作ってくれたものと似ていることに運命を感じ、オーナー夫妻に「この店を日本で出したい」と申し出る。当然、なんの経験もない夏海にはまだ無理であったが、やがてその熱意はオーナーたちの心を動かし、夏海は夢の実現に向けてハワイの店で働くことに。そして、その夢を日本にいる母や姉、幼馴染たちも共有し、夏海を応援していく。
「しろときいろ」というタイトルが表わすのは、小麦粉やミルクの“白”と卵の“黄色”!? その2つを混ぜ合わせて作るパンケーキのように、夏海と彼女を取り巻く人々の悲喜こもごもをハートフルに描く上質な人間ドラマだ。