一般投稿により寄せられた数々の恐怖体験の中から、厳選した逸話を順次再現ドラマ化する心霊オムニバスホラーシリーズ最新作。駆け出しの編集マン高橋充は、編集長から一つの家の記事を渡される。ある地域の風習「たまよばい」というもの。死んで間もない者の魂を現世に呼び戻すために屋根の上から、あるいは井戸に向かって死者の名前を呼ぶのだという。その風習はすでに廃れたものと考えられていたが、これに似た出来事が1年前にあったという家についての記事だった。また、生まれつき直感の鋭い女性・小川汀は、祖母が亡くなったという知らせを受ける。屋根裏にかけた梯子から足を踏み外して落下したことが原因だという。そして、この家で祖母と同居していたはずの父の弟・洋二の姿が見当たらないことに気づく…。
天野裕充