1841年、南北戦争によって奴隷制度が廃止される前のニューヨーク。黒人音楽家・ソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていた。だが、ある日突然、彼は拉致され、“奴隷”としてニューオーリンズへ売られてしまう。その地でソロモンを待っていたのは、狂信的な選民主義者・エップスら白人たちによる容赦ない差別と暴力。虐げられながらも、決して“尊厳”を失わないことを心に誓うソロモンだが、そのまま12年の月日が流れてしまった。そんな中、奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者・バスとの出会いが、ソロモンの運命を大きく変えていく――。
スティーヴ・マックィーン