ケガをした未来の姑・松子(泉ピン子)のために、東京から単身、震災のつめ痕残る能登にやってきた未来の花嫁・みゆき(田中美里)。ここで彼女が目にしたのは、飛び跳ねる魚をさばき、ヤギに餌をやる田舎の生活。何の労いの言葉もなく、ギブス姿でこれ見よがしにテキパキ働く姑を前にして、みゆきは東京に逃げ帰ろうとする。だが、そんな彼女を見てフジばあさんは「みんな仲がいいがいい」とそっと言葉をかける――。
白羽弥仁