繊細で美しい映像と愛情とユーモアにあふれるストーリー展開で日本でも人気の高いフランス人監督フランソワ・オゾン。ベルリン国際映画祭でコンペティション部門に出品され、喝采を浴びた『Ricky リッキー』で彼が描いたのは“家族”そして“母性”。翼の生えた赤ん坊・リッキーの存在を通じて、それまでバラバラに、自分本位で生きてきた一家が互いに向き合い、不器用ながらも少しずつ本当の家族となっていく姿を描く。このファンタジーを通じてオゾンは何を訴えかけたのか? その思いを語ったインタビューが到着した。
『プリティ・ウーマン』から気づけば20年。リチャード・ギアも昨年、還暦を迎えた。だがその人気は衰えるどころか、年齢を重ねるごとにますますダンディな魅力を増し、近年も次々と話題作に出演している。自ら製作に名を連ね、昨年、公開前には来日も果たした『HACHI 約束の犬』に、つい先ごろ公開され、退職間際のベテラン刑事役で円熟の演技を見せた『クロッシング』。そしてこのたび、実在の女性飛行士アメリア・イヤハートのドラマを描いた『アメリア 永遠の翼』が公開される。本作では彼女の夢を支えるプロモーターであり、愛を捧げる夫のジョージ・パットナムを演じている。どのような思いでリチャードは本作に臨んだのか? インタビューをお届け!
ついに終幕を迎える世界最強のファンタジームービー『ハリー・ポッター』シリーズ。その最終章の前編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が先日、日英米などで同時に公開を迎えたが、公開の瞬間をここ日本で迎えたキャスト陣が3人いた。プロモーションのため、公開直前に揃って来日したロン役のルパート・グリントに、ロンの妹のジニー役のボニー・ライト、そしてちょっぴり風変わりなルーナ役のイヴァナ・リンチ。記者会見や舞台挨拶でも作品の見どころや、シリーズが終わりを迎えての寂しさを語っていた3人に改めてインタビュー! 自分が演じた役柄への興味深い分析や、“お気に入り”を教えてくれた。
昭和の炭坑町を舞台に、その時代を知らない若い層にも「懐かしさ」と「郷愁」を感じさせる物語を紡ぎ出す映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』。今年の春、物語の舞台となった福岡での先行上映で大盛況を記録した本作がいよいよ全国公開を迎える。当然のことながら、多くのキャスト陣も昭和30年代の終わりから綴られるこの時代を肌で知っているわけではないのだが、“昭和の匂い”をしっかりと感じさせてくれる。タイトルロールの“信さん”を石田卓也が、そしてその信さんを兄のように慕う守を池松壮亮が演じている。映画の公開を前に、2人がこの作品にこめた思いを聞いてみた。
「ゲゲゲの女房」といえば今年の朝のお茶の間の定番として、流行語大賞ににノミネートされるほどの盛り上がりを見せたが、TV版に負けぬ独特の味わいと風情を持ち、そして何より主役の2人のやり取りが安心感とホッコリとした温かさをもたらしてくれるのがまもなく公開を迎える映画版の『ゲゲゲの女房』。右も左も分からぬままに漫画家・水木しげるのもとに嫁ぎ、戸惑いを感じつつも夫を支える妻・布江を演じるのは吹石一恵。そして、どこか頼りなさげながらも言葉で表現できない“愛”と“温もり”を感じさせるしげるに宮藤官九郎が扮している。2人は初共演。どのように“夫婦”となっていったのか? 話を聞いた。
“映像革命”という言葉でもって、これまでにない映像の美しさが謳われる一方で、物語やその詳細についてはいまだ謎多きディズニーのSF大作『トロン:レガシー』。20年前に失踪した父親からのメッセージを受け取ったことをきっかけに、父が創り上げた“理想の”世界へと足を踏み入れることになる主人公・サムを演じたのはギャレット・ヘドランド。今後のハリウッドを担う26歳の新鋭は本作で何を感じ、何を掴み、どのような成長を遂げたのか——?
『BECK』、『パーフェクト・ブルー』、『大奥』、そして本作『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』と、今年公開された出演映画は計4本。“飛ぶ鳥を落とす勢い”とは、いまの中村蒼に最もふさわしい表現だ。圧巻のプレイでバンドを支えるドラマーから同性に憧れる江戸時代のお針子まで、常にチャレンジングな役柄に挑み続けてきた彼が、『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』で新たなる挑戦を見せている。
世界的に活躍する彫刻家のイサム・ノグチの母親の辿った波乱に満ちた人生を描いた『レオニー』がまもなく公開となる。監督を務めたのは、アルツハイマー症を患った女性のドラマを描いた『ユキエ』、『折り梅』が、劇場公開後に口コミで広がりを見せ、いまなお各地で自主上映会が開かれるなど、人々の心に静かに訴えかける佳作を世に送り出してきた松井久子。日米合作で製作された本作について、そして“天才”イサム・ノグチの原点である母・レオニーという女性について松井監督が口を開いた。
日本、イギリス、アメリカでの『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』同時公開を直前に控えた某日、本作のメガホンを握ったデイヴィッド・イェーツ監督が電話でのインタビューに…
公開まであと一週間となった『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』。第5回目に突入したリレーインタビューに登場するのは、ハーマイオニー役のエマ・ワトソン! 彼女にとってこれまでの人生の半分を捧げた『ハリー・ポッター』シリーズはどのような存在なのか? 最終章…戦いはもちろん、気になる恋の行方は? 撮影のエピソードとあわせてたっぷりと語ってくれた。
甘いマスクで日本でも高い人気を誇るカン・ドンウォン。まもなく兵役に就く予定となっており、しばしの間、ファンともお別れとなるが、それを前に今年になって2本の映画作品に出演。そのうち1本が韓国きっての名優ソン・ガンホとの共演作となる『義兄弟 SECRET REUNION』である。組織をクビになった韓国の諜報員(ソン・ガンホ)と潜入に失敗して見捨てられた北朝鮮の工作員(カン・ドンウォン)。正反対の立場にいながらも絡み合う2人の運命を通して、国家、組織、家族、そして絆を描き出す。20代最後の年、本作を通じて何を考え何を得たのか——? ドンウォンに話を聞いた。
わずか10歳にして余命を宣告された少年・オスカー。医師も、そして両親でさえも彼を気遣い真実を告げることができない中で偶然出会ったデリバリーピザの店主・ローズは、誰よりも正直に彼に接し、残されたこの世界での日々の少なさに落ち込む少年にこんな提案をする。「1日を10年と考えて過ごすこと。毎日神様に宛てて手紙を書くこと」。このときから少年の人生は大きく動き始める——。想像力を武器に100歳の人生を駆け抜けた少年と彼との交流の中で人生に確かな“愛”を灯していく周囲の人々の姿を描いた『100歳の少年と12通の手紙』。この命の奇跡の物語を手掛けたのは『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』の原作と脚本、そして『地上5センチの恋心』の監督として知られるエリック=エマニュエル・シュミット。このたび、本作に強く共鳴したという『食堂かたつむり』の富永まい監督と来日を果たしたシュミット監督の対談が実現! “命”や“死”を温かさをもって描いてきた2人が熱く語り合った。
鬼才キム・ギドクの原案による『映画は映画だ』に、チャン・ツィイーと共演のラブコメディ『ソフィーの復讐』。さらには大病院を舞台に兄弟の愛憎を描いた連続ドラマ「カインとアベル」とここ数年、決して出演作の数は多くないものの、幅広い役柄を演じ存在感を示してきたソ・ジソブ。彼が今年、その身を投じたのが朝鮮戦争60年を迎えて企画された、激動の時代を生き抜こうとする男女3人の切ない愛を描いたドラマ「ロードナンバーワン」。愛する者のために軍人としての道を歩むジャンウを文字通り身を削って演じている。時代に翻弄されつつも貫かれる愛と友情の物語にどのような思いで臨んだのか? ジソブが語ってくれた。