「あの人は今」じゃないけれど、しばらくメディアに登場しないだけで、「そういえば、あの人どうしてるの?」という感じになります。「どうしているの?」と思ってもらえれば御の字、という人もいるかもしれませんが…。
先日、井上陽水のライヴに行ってきました。これまで、CDで良く聴いてはいたのですが、生で堪能するのは初めて。2006年のツアーを締めくくる日とあって、NHKホールは往年のファンで熱気むんむん。50〜60代のおじさま、おばさまに囲まれて楽しい時間を過してきました。圧倒的な歌唱力と名曲の数々に酔いしれながらふと思ったのは、「彼の魅力って“意外性”にあるんだよな」ということ。歌詞はもちろん、不思議な歌詞とロマンティックな音楽のミスマッチ、そしてどう展開するか予測もできないオモシロトーク…。漫談かと思うようなユニークで味のある話術も、とても魅力的でした。
「プリズン・ブレイク」(以下「PB」)の製作総指揮がブレット・ラトナーで、彼が無名だったウェントワース・ミラーを主役に抜擢したことは前回お話しましたが、今回は「PB」におけるラトナーの役割について、もう少し説明しましょう。『X-MEN :ファイナルディシジョン』や『レッド・ドラゴン』といったヒット作を放ち、映画界で大活躍する彼は、「PB」の製作総指揮であるのと同時に、パイロット版の監督としても有名。
人気コミックの映画化が続くなか、女性から注目を集めている作品と言えば『さくらん』! 蜷川実花(監督)、安野モヨコ(原作)、椎名林檎(音楽)、土屋アンナ(主演)という女性が憧れるアーティストたちがタッグを組んだエンターテイメントだ。この作品が吉原遊郭を舞台に描かれてきた今までの時代劇と大きく異なるのは、自分の世界観を自由に表現できる現代の女たちが、自由を奪われた江戸時代の吉原の女たちを描くという“女性の目線”にある。
TVドラマ「君はペット」で、はたまた「花より男子」で、もしくは映画『東京タワー』で、“彼”に心を鷲掴みにされたお姉さま方、お待たせしました! 再び、胸をきゅうううん…とさせてくれる、松潤が戻ってまいりました。それも、単独初主演映画『僕は妹に恋をする』にて。原作は、累計で600万部を売り上げている青木琴美の大ヒット同名コミック。互いに、抗えないほどの強い想いを寄せ合ってしまう双子の兄妹の切なくも禁断の恋を描いています。
今からおよそ6年前。東京のJR山手線・新大久保駅で起きた人身事故。その悲しい出来事が、やがて国境を越えた感動の物語を生み出した。ホームから転落した乗客を助けようと自ら線路内に飛び降り、進入してきた電車にはねられ死亡したのは、韓国人留学生、イ・スヒョン。その英雄伝が日本中を駆けめぐったのは記憶に新しいところだ。
バリー・マニロウが歌う、懐かしき「コパ・カバーナ」に乗せて、お尻をふりふり歩くキャメロン・ディアス。その手には、SoftBankの携帯。楽しそうに誰かと何やら話しています。まあ、それはいいとして、気になったのは最後。意味ありげに、でも何の意味もなく、話し終わった携帯電話をお尻のポケットに。そこでどアップになるのは、People's Liberationの特徴ある星ポケット。これでは、携帯のCMなのか、デニムのCMなのか、どっちなのという感じ。現に、CMに登場して以来、注目度上昇中とか。もしかすると、SoftBank携帯よりも話題かも…。
独裁国家となった近未来のイギリス社会を舞台に仮面を付けた謎の男“V”が、腐敗した政府から市民を解放する姿を描いた『Vフォー・ヴェンデッタ』は、イギリスのコミックが原作。それを『マトリックス』シリーズ(監督、脚本、製作総指揮)で一気にその名を知らしめたウォシャウスキー兄弟が脚本を手掛けたというのだから注目されるのは当然のこと。見たことのない映像を創り出した彼らがコミックの世界をどこまで膨らますことができるのか──未知の世界を観客は期待するのだ。例えば、国会議事堂と中央刑事裁判所は実際にミニチュアを制作、ビクトリア駅でのVの最後の闘いはスローモーションで撮影など、現代の技術あってこそ為し得る映像が隅々に張り巡らされている。また、カメラの前で実際に髪を剃り坊主になったナタリー・ポートマンの体当たり演技も注目を浴びた。そして、最大の面白さはやはりストーリー。国家の不正や情報操作を露わにする現代社会にも通じる思想や倫理の問題が描かれているからこそ面白い! Vのあの不気味な笑みの仮面に導かれ、いつの間にか政治とは? 国家とは? テロとは何かを真剣に考えさせられる不思議な魅力を持った作品なのである。
禁じられた愛に溺れる一組の男女。未来のない男女が、激しく愛し合ったその果てに行き着いた場所、それを渡辺淳一先生は“愛の流刑地”と名づけました。
「プリズン・ブレイク」(以下「PB」)の聡明な主人公マイケル・スコフィールド役で一躍スターの仲間入りを果たしたウェントワース・ミラー。端正な顔立ちとモデルのような長身で全米女性のハートを射抜き、日本でも着々とファンを増やし始めている彼ですが、実は長い間作品に恵まれなかった苦労人だったりもします。
原作漫画を読んだことのない人は今まで体験したことのない世界観を味わえ、アニメとしてもエンターテイメントとしても楽しめるだろう。問題なのは熱烈な松本大洋ファンからどんな評価を受けるのか。『青い春』、『ピンポン』が実写化された時も大きな反響を呼んだが、伝説的漫画と賞される『鉄コン筋クリート』だけにどうジャッジされるのかが楽しみでもあるのだ。
映画祭の大きな魅力は、著名監督や俳優が多数来場するところにあるが、2006北京・日本映画週間もその例にもれない。映画祭2日目、特別招待作品『スパイ・ゾルゲ』の篠田正浩監督と、中国の田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)監督の対談が行われ、映画監督を夢見る学生や映画ファンが大勢集まった。
ファッショナブルな映画といえば、今公開中の『プラダを着た悪魔』がすぐに思い浮かぶけれど、もっと刺激的な美しさをお望みなら『ダニエラという女』はいかがでしょう。何しろ主演が、全男性の憧れというだけでなく、本気で女性が憧れる女の中の女、モニカ・“イタリアの宝石”・ベルッチなのですから。