韓国ドラマの中で特に人気があるジャンルが時代劇であり、これまでにも数多くのレジェンド作品が誕生している。特に、朝鮮王朝の歴史をダイナミックに描いた時代劇には、当時の人たちの営みが重厚に描かれていて、グイグイと引き込まれる。
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●『不滅の恋人』(2018年)
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出演者(役名)/ユン・シユン(イ・フィ)、チン・セヨン(ソン・ジャヒョン)、チュ・サンウク(イ・ガン)、ヤン・ミギョン(大妃)
〔ここが見どころ!〕ライバル心をむきだしにする王子2人がヒロインをめぐって激しく対立する時代劇だ。2人の王子には歴史上のモデルがいて、4代王・世宗(セジョン)の二男・首陽大君(スヤンデグン)と三男・安平大君(アンピョンデグン)である。
首陽大君は非道なやり方で国王の世祖(セジョ)になっていくが、そのプロセスを『不滅の恋人』は壮大な歴史物語として描いており、演出のキム・ジョンミン監督の手腕が卓越している。
●『華政〔ファジョン〕』(2015年)
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出演者(役名)/イ・ヨニ(貞明公主)、チャ・スンウォン(光海君)、キム・ジェウォン(仁祖)、ソ・ガンジュン(ホン・ジュウォン)
〔ここが見どころ!〕17世紀前半に活躍した実在の貞明公主(チョンミョンコンジュ)がヒロインになっている。彼女の人生が劇的に描かれているが、同時に、光海君(クァンヘグン)と仁祖(インジョ)という2人の国王を見事に対比させており、歴史のダイナミズムを感じさせる構成が秀逸だ。また、光海君を演じたチャ・スンウォンの人間味あふれる表現力がとてもいい。
●『太宗 イ・バンウォン~龍の国~』(2021~2022年)
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出演者(役名)/チュ・サンウク(李芳遠)、キム・ヨンチョル(李成桂)、パク・ジニ(閔氏)、キム・ミョンス(李芳果)
〔ここが見どころ!〕朝鮮王朝の初代王・李成桂(イ・ソンゲ)と五男の李芳遠(イ・バンウォン)。2人は歴史に残る大王だが、親子の葛藤がこのドラマの全編にわたって貫かれていて、見応えがある歴史大河ドラマになっている。
また、李芳遠は朝鮮王朝の基盤を作った英雄とはいえ、あまりに非道に権力に執着する様子が生々しく描かれていた。特に、妻の閔氏(ミンシ)との愛憎劇は迫力満点だった。
●『ヘチ 王座への道』(2019年)
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出演者(役名)/チョン・イル(ヨニングン=英祖)、コ・アラ(ヨジ)、クォン・ユル(パク・ムンス)、チョン・ムンソン(イ・タン)
〔ここが見どころ!〕国王の中で一番長生きした英祖(ヨンジョ)は、時代劇の中で老人としてよく登場する。しかし、このドラマでは若き日の勇壮な姿が全面に出ていた。彼はもともと出自が低い王子として苦難続きであったが、苦労を乗り越えて大成していく過程が劇的に扱われていた。
また、ドラマの後半では、国王に就いた英祖が民衆のための政治を行っていく過程もスリリングに描かれており、チョン・イルも重厚に演じていた。
●『恋慕』(2021年)
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出演者(役名)/パク・ウンビン(イ・フィ/タミ)、ロウン(チョン・ジウン)、ナム・ユンス(イ・ヒョン)、チェ・ビョンチャン(キム・ガオン)
〔ここが見どころ!〕序盤から緊迫した場面が続く。王宮で歓迎されない双子が世子嬪(セジャビン/世子の妻)から生まれて、数奇な運命をたどる過程が劇的に描かれている。
主人公イ・フィは男装して冷淡な世子になるが、学問の師匠ジウンに徐々に惹かれていく。冷たい態度を見せながら内心では愛情を持ち続けるイ・フィ……その葛藤を繊細に見せていたパク・ウンビンの存在感が抜群だった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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