映画『夏目アラタの結婚』より、柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼が作品の魅力を語るフィーチャレット映像とコメントが公開された。
映像では、黒島演じる死刑囚・品川真珠の「ボクが怖くないの?」という問いに(こえーよ…)という心の声を押し殺しながらも首を振る、柳楽演じる夏目アラタという面会室での駆け引きのシーンからスタート。本作について「挑戦的な作品だったので、どういう反応があるのかっていうのも楽しみ」と語る黒島は、太ったピエロ姿を自分で演じ、特徴的なガタガタの歯も約5か月かけて制作したマウスピースをつけるというまさに体当たりで挑んだ作品となった。
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面会室での20分の会話の中で、アラタだけでなく、中川が演じる弁護士・宮前光一、丸山が演じるアラタの同僚・桃山香と、次々と周囲を翻弄していく死刑囚・品川。柳楽は「面会室で発する真珠の言葉が本当なのか嘘なのかを気にすることで、どんどん引き込まれていくんです。撮影中の真珠は一人になることが多く、僕の背中越しで真珠を撮影している時にちょっと伏し目がちな姿を見ると、より引き込まれるな、という感覚がありました」と明かし、中川も「真珠はどれが本当の姿なのか、本心なのかつかみどころのないキャラクター」「宮前に『彼女は繊細なんです』というセリフがあるのですが、彼女のもろさ、本当に壊れてしまいそうな、崩れてしまいそうな部分に宮前はきっと引き込まれているんです」とコメントした。
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本作が映画デビューとなった丸山は、「何かおしゃべりするにしても深いところまでついてこられる感じがあって、表面上の会話を絶対しないキャラクターだなと。そしてそのキャラクターを演じられる黒島さんに対して、私自身が本当に憎らしさを感じてしまいそうになるくらいだったので、ご自身の役どころを押さえていらっしゃるんだなと思いました」と話す。
そんな一筋縄ではいかない死刑囚の気を引くために、プロポーズをすることになったアラタ。柳楽はこのキャラクターについて「若いころは割とやんちゃしていて、その後自分のキーになる尊敬できる大人と出会って、真っ当な人に更生していくキャラクターが僕は好きなので、アラタのそういう面をすごく気に入っています」と言い、「そういう男だからこそ、子供のお願いで死刑囚に会いに行ってプロポーズしちゃうこともありえるなと思いました」と語った。
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一方で、さらに強烈なキャラクターとして、佐藤二朗演じる死刑囚のアイテムコレクター・藤田信吾を挙げる一幕も。黒島は「狂気だけで言ったら佐藤二朗さんは、もしかしたら一番かも」と話し、死刑囚のアイテムをコレクションしている人間が実際に存在することを知った柳楽も「二朗さんの役がもしかしたら一番狂気を感じる人かもしれません」と賛同した。
また注目のシーンについては、「“海辺でクンクン”するところがおススメです。それ以上は言えないんですけど。サスペンスなのに、なんでこんなにロマンチックに思えてしまうんだろうと思って、そこが忘れられないですね」(丸山)、「僕は“法廷ジャンプ”」「”海辺でクンクン”に向けてのきっかけになるシーンです」(柳楽)とそれぞれピックアップ。中川は「僕は“朝からドンドン”ですね」とアラタと宮前の出会いのシーンを挙げた。
『夏目アラタの結婚』は9月6日(金)より全国にて公開。