舞台「ヴェニスの商人」が、草彅剛主演で12月から上演されることが決定した。
「貸した金を返せなかったら、あんたの体から、きっかり1ポンド、切り取らせてもらおうか――」高利貸しのシャイロック(草彅剛)は高潔な商人・アントーニオにそう突きつける。親友・バサーニオが富豪の美女ポーシャに求婚するための資金を援助したいアントーニオはシャイロックの申し出を受け入れる。アントーニオの助けを得てバサーニオはポーシャのいるベルモントに向けて旅立つ。供の友人・グラシアーノがポーシャの侍女ネリッサと恋仲になるなど、全ては順調に運んでいた。
一方で、シャイロックの娘・ジェシカがバサーニオらの友人・ロレンゾーと駆け落ち。それを知ったシャイロックは激昂する。さらに、アントーニオの財産を積んだ船が海に沈んでしまう。シャイロックは「肉1ポンド」の契約をかざし、容赦なく冷酷にアントーニオを追い詰める――。
演劇史の巨人、ウィリアム・シェイクスピア。時代を超えて愛され続ける数々の名作を世に残しているが、中でも「ヴェニスの商人」は、深い人物描写と痛快な展開で圧倒的な人気を誇る最高傑作のひとつ。
演出を手掛けるのは、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞に輝き、現代演劇界で最も実力のある演出家の一人である森新太郎。古典の常識を覆す新しいアプローチで、歴史ある名作を現代のエンターテインメントに生まれ変わらせる。
今回、稀代の悪役・シャイロックを演じるのは、シェイクスピア作品初挑戦となる草彅。「今まで舞台で演じたことのないような役なので、すごく緊張しています」と心境を明かし、「気負わず、新鮮な気持ちで、この作品、この役に挑みたいと思っています。そして、僕自身も思いっきり、楽しみたいと思います!」と意気込みを語った。
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また、シャイロックの怒りや悲しみを表現しているビジュアルも合わせて公開となった。
ほかキャストは、明日より正午に1人ずつ公式サイト・SNSにて発表予定だ。
なお、チケット一般発売は、10月を予定している。
「ヴェニスの商人」は12月6日(金)~22日(日)日本青年館ホール、12月26日(木)~29日(日)京都劇場、2025年1月6日(月)~10日(金)御園座にて上演。