横浜流星が蔦屋重三郎を演じる、来年放送予定の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の新たなキャストが発表された。
今回発表されたのは、市原隼人、井之脇海、飯島直子、珠城りょう、徳井優、三浦獠太、前野朋哉、鉄拳、落合モトキ、宮尾俊太郎、花總まりの11名。
市原が演じるのは、当時吉原一の花魁といわれた瀬川(小芝風花)を1400両で身請けをした、盲目の大富豪・鳥山検校。金の力で全てを手に入れたが、唯一、妻・瀬川の心だけは自分のものにできておらず、そこに蔦重の姿を感じ取ってしまっていた。
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「生まれ持った運命により与えられた人生の良し悪しをどう感じるかは己次第であり、理屈では説明できない鳥山検校の人恋しさを埋めるものは何なのか?検校と同じ境遇に在る全ての人や物事に敬意を払い務めさせていただきます」と意気込んだ市原は、「自分でも現場に入らないとどうなるかわからないほど、今までの大河ドラマに無い人物像であると感じています」とコメント。
井之脇が演じるのは、平賀源内と行動を共にする浪人・新之助。蔦重に連れられ案内された吉原の女郎屋・松葉屋で、うつせみ(小野花梨)と運命の出会いを果たす。「誰よりも作品に真摯に向き合う座長をみて、間違いなく良い作品になると確信しています。そんな座長をクランクアップまで、みんなで支えながら走り抜けたいです」と語り、「注目してほしいのは、序盤はうつせみとの不器用な2人の恋模様です。新之助の優しさと真っ直ぐさ、そして遊女と浪人の禁断の恋を、見守っていただけたら嬉しいです」とアピールした。
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さらに、実の子・次郎兵衛(中村蒼)を溺愛する、蔦重の義理の母・ふじを飯島、松葉屋の番頭新造・とよしまを珠城、鱗形屋の番頭・藤八を徳井、鱗形屋の跡取り息子・鱗形屋長兵衛を三浦が演じる。
葛飾北斎の師匠・勝川春章を前野、蔦重初期の錦絵「雛形若菜初模様」を手掛けた絵師・礒田湖龍斎を鉄拳、清水徳川家当主・清水重好を落合、田沼意次(渡辺謙)の甥・田沼意致を宮尾、松平定信を育てた母・宝蓮院を花總が演じる。
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大河ドラマ初出演となった飯島、珠城、三浦、鉄拳、落合、宮尾は「驚きと光栄でいっぱいです」(飯島)、「胸が高鳴り、鼓動が速くなったのを覚えています。とても嬉しかったです!」(珠城)、「とても緊張しているのですが、自分にしかできない長兵衛を表現できたら」(三浦)、「とてもビックリしたと共に、こんな名誉な事はもう無いだろうと思い、出演を決めました」(鉄拳)、「非常に光栄に思います。全力で頑張りたいと思います」(落合)、「大変光栄に感じております」(宮尾)とそれぞれ思いをコメント。
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徳井は「地味で目立たない役どころなので(笑)、みなさまには目を凝らして探しながらご覧いただきたいです」と呼びかけ、前野は「胸が高鳴りました。お祭りに参加する気分というか、キャストも入れ替わり立ち替わりなので、いろんな方にお会いできるのも楽しみです」と期待。花總は「初めてお会いする方がたくさんいらっしゃるので楽しみです。すっかり大きくなられた寺田心さんと親子ということで特に楽しみにしています」と語っている。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は2025年1月5日(日)よりNHKにて放送開始。