スカーレット・ヨハンソン、チャニング・テイタムら豪華共演の話題作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』より特別映像が解禁された。
アポロ11号の月面着陸の裏側を描く、オリジナル脚本の本作。脚本に惚れ込んだスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、主演を務めた。
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この度解禁されたのは、スカーレット・ヨハンソン演じる敏腕PRウーマン、ケリーにフォーカスした特別映像。ちなみに解禁日となった7月8日(現地時間)は、30年前に日本人宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙に飛び立った日でもある。
「プロデューサーに専念するつもりだった」そう話すのはケリーを演じたスカーレット・ヨハンソン。“もしも世界中が目撃した月面着陸の映像がフェイクだったら?” アポロ計画に長年つきまとうこの説から着想を得たローズ・ギルロイが書いた「脚本がよすぎて誰にも役を渡したくなかった」と、このアイディアを絶賛。初共演となるテイタムに満面の微笑みを向ける。
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1960年代のマンハッタンでPRのプロフェッショナルとしてのし上がってきたケリー。そのうわさを聞きつけてNASAのPRを持ちかけるのが政府関係者のモー(ウディ・ハレルソン)だ。
失敗続きで国民の関心が薄れつつあるNASAのイメージアップと月面着陸のPRを担当するためにフロリダに呼び寄せられたと説明するヨハンソン。そんなケリーにとって「厄介なのがコール」と隣に座るコールを演じたチャニング・テイタムに話を向ける。
チャニング・テイタムが演じるコールは、NASAの発射責任者。真面目で実直な性格のコールとは正反対に、地味なNASA職員の代役として俳優をメディアに登場させるなど“嘘の宣伝”を次々仕掛けてやりたい放題のケリーに、テイタムも「2人は犬猿の仲だ」とコメント。
続く本編映像でも2人の関係性を象徴する軽快なやり取りが繰り広げられる。「目標は同じでもやり方が違うの」とNASA職員とPRとで、“月面着陸を成功させる”という同じ志を持ちながらもお互いを敵視する仲なのだとヨハンソンは続ける。
コールをはじめとした技術者たちの奮闘とケリーのPR戦略により再び国民の期待を取り戻すことができたNASA。迫るアポロ11号の発射の日を目前に再びケリーの前に現れたモーは、「月面着陸を捏造しろ」と衝撃のミッションを言い渡す。
NASAの施設内に巨大撮影スタジオが準備される本編映像に「フェイク映像ね?」と怪訝な顔で応えるケリーの姿が重なり、すかさずテイタムが「ゴタゴタに巻き込まれる」と、それどころではないコールの心情を伝える。
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プロデューサーも務めたヨハンソンは、「オリジナルで楽しい作品」と改めてこの作品のアイディアと痛快さを語り、チャニングも「すべてが詰まってる」と断言する。
ケリーの掛け声とともに、月面着陸撮影のリハーサルが始まるが、ワイヤーで吊るされた偽宇宙飛行士が空中で激突。照明は倒れセットに着火してしまうなど、極秘プロジェクトの進行も一筋縄ではいかないこの失態に「キューブリック監督に頼めばよかった」とぼやくケリーの落胆の表情で幕を閉じる。
NASAのPRを担当するケリーと実直な発射責任者コール、そしてケリーに極秘ミッションを発令するモー。人類初の“月面着陸”は、この後どんな展開を迎えることになるのか…。“リアル”か“フェイク”か、その行方も気になる特別映像となっている。
『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』は7月19日(金)より全国にて公開。