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【特集】有名人が72時間、別人として生きたら…? パク・ボゴムの人柄のよさも滲み出た「My name is ガブリエル」1話

6月21日(金)に配信開始となった第1話では、「雲が描いた月明り」や「青春の記録」の俳優パク・ボゴムがアイルランドのダブリンに、YouTubeチャンネル「ハルミョンス」などでもおなじみのコメディアン、パク・ミョンスがタイのチェンマイで過ごす姿が映し出された。

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「My name is ガブリエル」© 2024 TEO Corp.
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韓国の人気スターたちが自分のことを誰も知らない土地に赴き、別人として72時間を過ごす姿を追った新感覚リアリティショー「My name is ガブリエル」がディズニープラス「スター」で独占配信中。6月21日(金)に配信開始となった第1話では、「雲が描いた月明り」や「青春の記録」の俳優パク・ボゴムがアイルランドのダブリンに、YouTubeチャンネル「ハルミョンス」などでもおなじみのコメディアン、パク・ミョンスがタイのチェンマイで過ごす姿が映し出された。

“自分のことを誰も知らない土地に赴き、別人として72時間を過ごす”と一口に言われても、ちょっとピンとこないかもしれない。実際、放送・配信に先駆けて行われた制作発表会では、出席者の1人である俳優のチ・チャンウクが「最初は番組についての理解が低く、現場に行って途方に暮れました」と発言。「最悪の悪」や「サムダルリへようこそ」などで知られる彼は第2話以降のいずれかに登場し、メキシコのグアダラハラへ赴くことになるという。

第1話の冒頭では、そんなチ・チャンウクにパク・ボゴム、パク・ミョンスら、企画に参加するスターたちがインタビューに応えている。「面白そう」「楽しみ」などと口にする彼らの人柄や資質を受け、マッチングシステム“AIガブリエル”が始動。どの国のどの人物になって過ごすのが彼らにマッチしているのかを分析し、1つの“人生”を選定する。

割り出された結果と共に、パク・ボゴムはアイルランドのダブリンへ。飛行機に放り込まれてなお、それ以上の詳細は本人にも視聴者にも明かされない。それは第1話の後半にクローズアップされるパク・ミョンスも同じで、彼は訳が分からないままタイのチェンマイへ。それぞれが空港で心もとなさそうにしている様子も興味を煽ってくる要素の1つだ。

やがてボゴムは封書を介しての指示により、クラシカルなインテリアが素敵なシェアハウスへ。その中の一部屋に住んでいる人物として、これからの3日間を過ごすことになるのだと悟る。参加者によってパターンの違いはありそうだが、ボゴムの場合は自分がどんな人物になるのかを、本人不在の部屋から情報を得て探り当てなくてはならない(パク・ミョンスの場合は、空港で彼を出迎えた人物が情報を与えていた)。そして見えてきたのは、対象となる人物が合唱団の一員であるらしきこと朝ごはんに20粒のアーモンドとアボカド、バナナを食べるらしきことそして名前は“ルアイドゥリー”であるらしきこと。自分が何者であるかの情報を手繰り寄せていく光景はまるで、ミステリー映画の中で記憶を失った主人公のようだ。

実際、オロオロしながらも高い対応力を見せていくボゴムも、のちに対面する“ルアイドゥリー”の友人たちに「記憶喪失になった!」と宣言。友人たちからさまざまな情報をゲットし、自分の名前の発音が“ルアイドゥリー”ではなく、“ルーリー”であることも知る。友人たちは企画に協力するにあたり、ルーリー本人や番組サイドから説明を受けているよう。単に見知らぬ町で過ごしたり、実在しない架空の人物になったりするわけではなく、実在する人物と入れ替わって3日間を過ごすという設定から生まれるドラマも大いにありそうだ。アメコミ人気の高い韓国らしい発想の企画というべきだろうか、マルチバースもののファンタジーアドベンチャーを見ている気分にもなる。

ところで、見知らぬ土地、しかも海外に送り込まれる以上、気になる問題が1つある。コミュニケーションはどうするのか? ボゴムに関して言えば、国民のほぼ全員が英語を話すアイルランドで、英語に堪能な彼は全く困っていないように見えた。そのあたりも、“AIガブリエル”は考慮しているのかもしれない。一方、パク・ミョンスはタイで翻訳アプリと簡単な英語と持ち前のバイタリティを駆使。言語を超えた交流も、この企画のポイントになってくるのではないかと思う。

推理力や語学力以外にも、ボゴムの高い能力が見えたシーンが第1話ですでにあった。なんと彼は合唱団(アカペラグループ)でリーダーを務めるルーリーとして、2日後(!)に控えた公演を取り仕切ることに。合唱団仲間でもある友人たち共々、会場の下見をしたり、練習に参加したりすることになる。20~30名ほどいる大所帯の合唱団を前に、かなりの動揺を見せ、戸惑いながら髪をワシャワシャと掻き乱し、これ以上ないほど眉間に皺を寄せるボゴムの姿が気の毒やら、可愛らしいやら…。しかし、これまでのキャリアでミュージシャンとしての才能も発揮してきた彼のこと、状況を受け入れ、リーダーらしく指示を出し、グループの面々の歌声に対するフィードバックすら的確に行うまでに! アイルランドと言えばおなじみの1曲、映画『ONCE ダブリンの街角で』の「Falling Slowly」のソロを任され、たどたどしくも真摯に歌唱する最中、感極まって涙を浮かべる姿からは感受性の高さと人柄のよさも滲み出ていた。

これも番組の面白さなのではないかと感じられたのは、“別人として過ごす”とはいえ、なり変わる対象の内面までスキャンするわけでもなければ、その対象がしなさそうなことをしたからと言ってペナルティが課せられるわけでもないこと。ボゴム自身、最初に番組の説明を受けたときは「役を演じるのと何が違うのだろう?」と躊躇したようだが、あくまでもパク・ボゴムの奮闘に寄り添い、彼の人柄を感じられる内容になっているのが面白い。

番組自体は他のリアリティーショーでもよく見られるように、スタジオに集まったMCとゲストがVTRを見ながら、随時コメントを発していく構成。人気女性デュオ、DAVICHIのイ・ヘリとカン・ミンギョン、そしてラッパーのDEFCONNがMCを務める。彼らに加え、第1話のスタジオにはパク・ボゴムとパク・ミョンスも。ボゴムとミョンスが互いのVTRを初めて目にし、自分のケースと比べて共感し合ったり、違いに愕然としたりするのも楽しい。合唱団を取り仕切ることになったボゴムを見て、気の毒そうな表情を浮かべていたミョンスは一方、夜間の気温も40度を超えるチェンマイで妻と赤ちゃんのいる男性として過ごすことに。ミステリーと感動の要素が多いボゴムのケースに対し、さすがはコメディアンだけあってミョンスのVTRにはユーモアが終始漂っていた。実生活では父親でもあるパク・ミョンスが慣れた様子で赤ちゃんをあやす光景など、人柄が感じられる瞬間もボゴム同様に詰まっている。

すでに盛りだくさんの第1話だったが、第2話以降もパク・ボゴムとパク・ミョンスのエピソードはまだ続くよう。これからの展開はどうなるのか、続く参加者たちはどんな奮闘を見せるのか。毎週金曜の配信が楽しみだ。

「My name is ガブリエル」予告編

「My name is ガブリエル」はディズニープラス「スター」で独占配信中。


「My name is ガブリエル」視聴ページ
《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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