山下智久が気象学の天才を演じる「ブルーモーメント」の4話が、5月15日に放送。晴原に背中を押された彩が勇気を出して一歩踏み出し、それを姉が応援する雪解けシーンに「涙が止まらない」の声が上がっている。
本作は、気象学の天才が冷静な分析で命を救う物語。SDMの気象班チーフ・晴原柑九朗を山下智久、助手の雲田彩を出口夏希、晴原の婚約者で豪雨災害で他界した研究官の園部灯を本田翼、灯の父親で特命担当大臣の園部肇一を舘ひろし、晴原の上司・上野香澄を平岩紙、灯の従兄弟で消防班チーフの園部優吾を水上恒司、医療班チーフの汐見早霧を夏帆、総務大臣の立花藍を真矢ミキが演じている。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
5年前の関東南部豪雨において、晴原(山下智久)の今は亡き婚約者で、SDMの考案者でもある気象研究所研究官の園部灯(本田翼)の避難指示により多くの命が失われたという週刊誌の記事が出る。
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世間にSDMの存在意義を広めようと、SDM独自の防災活動を始める晴原たち。子供たちへの防災教育のため、半年前に台風の被災があった地域へ向かう。しかしそこは、雲田彩(出口夏希)の地元だった。彩の姉・雲田真紀(石井杏奈)が市役所の市民生活課担当者として現れるが、彼女は彩と共に3年前につむじ風によって被災。現在は車椅子生活を送っており、彩は自分だけ無事だったことで姉と気まずい関係にあった。
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子供たちの中には、半年前の台風によって祖父を亡くした経験を持つ10歳の少女・迫田実花と彼女を気遣う幼馴染みの根岸航平の姿が。彩は実花の為に何かしてあげたいと、実花の持っていた耳が取れ掛けのぬいぐるみをこっそり直す。しかし、その行動が原因で実花は被災当時の状況がフラッシュバックし過呼吸になってしまう。
そんな中、晴原の解析により台風の影響でこの地域に竜巻の危険が迫っていることが判明。避難指示を早急に出すよう要請し、地元テレビ局の協力でSDMが中継で注意喚起をすることになり――というのが4話の展開。
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空回りする彩にハッキリ「何かしてあげたいからといって、雲田に何かできる力があるのか。周りに迷惑をかけるのは自明の理だ」と告げる晴原。しかし、「面倒臭いやつってよく言われます」と言う彩に「いいんじゃないか、それで。何事も表裏一体。お節介も100回続けば強い愛情だ。そばでエールを送り続けてくれる人がいる。こんなに心強いことはない。自分が正しいと思う道を貫けるかどうかだ」と言って背中を押すのだった。そんな晴原の言葉に気合いを入れ直した彩は、注意喚起のため被災経験のある自分がテレビ出演することに。しかし、彩は3年前の様子がフラッシュバックし、言葉に詰まってしまう。そんな彩を、気まずい関係にあった姉の真紀が応援するのだった。
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そんな真紀と彩の雪解けに、SNSでは「泣けたなぁ…人それぞれにある過去。その乗り越え方や解消できるタイミングもそれぞれ。けど一緒に背負ってくれる誰かがいるだけでその重さも辛さも半分になる」や「1話ごとに成長していくSDMチームと雲田さんの姉妹愛が心にグッと響いて感動しました」、「雲田姉妹の想い絆に涙が止まりませんでした」などの声が。
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また、子供たちへの防災活動中、ハルカンモードに徹しきれず、つい素が出てしまいそうになる晴原に「晴原の本性が出て笑ってしまいました。ハルカンと晴原の変わり身が…」や「外面崩れかかってしまう所もまたスイッチ入れる所も流石です」、「もう限界のハルカン。白衣脱ぐ時、手をぶつけるハルカンも面白い」などの声が上がっている。
【第5話あらすじ】
総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の夫で警察官の沢渡満(橋本じゅん)が、灯(本田翼)の生きている最後の姿を見たと晴原柑九朗(山下智久)に声をかけてきた。そして、「自分と妻は灯の行動によって人生を狂わされた」という謎の言葉を残す。
その沢渡が立花の推薦でSDM警察班チーフとして配属されてくるが、自分はSDMの問題を炙り出し、SDM自体を潰す「スパイ」だと飄々とメンバーに伝えるのだった。そんな中、晴原が巨大な雹が2時間以内に降る兆候を捉え、SDMが出動する。
現場に到着し、市の防災危機管理課・畑中大輔に話を聞くと、畑中含め市民に危険性が伝わっていない状況。沢渡は初動ミスを指摘し、雹が降るまでのわずかな時間に避難誘導と市民の行動予測を的確に無線で指示していく。そんな中、要避難エリアに住む妊婦の矢崎里沙が雹に当たり重傷という連絡が入る。
さらに降り注いだ雹の影響で地域一帯が濃霧に包まれ、それにより車両誘導中だった畑中が事故に遭い危険な状態に。二人ともすぐに病院で処置を受ける必要がある中、両方救おうとせずひとりを確実に助けることを優先するべきだと晴原に伝える沢渡。果たして、晴原の決断は――。
「ブルーモーメント」は毎週水曜22時~フジテレビ系にて放送中。