ソフィア・コッポラ監督最新作『プリシラ』よりポスタービジュアルと予告編が解禁された。
本作は、世界が憧れるスーパースター(エルヴィス・プレスリー)と恋に落ちた14歳の少女プリシラの物語を繊細に美しく描き、昨年のヴェネチア国際映画祭にてプリシラを演じたケイリー・スピーニーが最優秀女優賞を受賞した、ソフィア・コッポラ監督の最新作。
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この度解禁された予告編は、「スペクトラム」の“How You Satisfy Me”が流れる中、エルヴィスの大邸宅グレースランドのカーペット、赤いルージュの唇、そしてプリシラの象徴でもあるつけまつげをつけるシーンから始まり、初恋の回想が映し出されている。
「エルヴィスは好き?」と声を掛けられたプリシラはパーティでエルヴィスと初めて出会う。「もっと君のことを教えて」と恋に落ちていく2人。そして「なぜ、うちの娘なのだ」と心配するプリシラの父親をよそに、プリシラはセレブの華やかな世界に身を投じ、2人は結婚する。
しかし、本来のエルヴィスの姿をより深く知るにつれ、「本当の彼を皆は知らない」とプリシラは孤独を感じ、エルヴィスの浮気話に戸惑い、2人の溝は次第に深くなる。やがて彼の色に染まっていくことが幸せだったプリシラは、いつしか「自分の人生を歩みたい」という自分自身の気持ちに気づいていく…。
「プリシラの物語を初めて読んだとき、普通と全然違う状況なのに、こんなにも共感できることに衝撃を受けました。私たちは彼女をエルヴィスの隣にいる印象的な人物として見ているけれど、それ以上のことは知らない。私はもっと語るべきストーリーがあるはずだと感じたのです」というソフィア・コッポラ監督の意思が垣間見られる予告編となっている。
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本作の音楽を手掛けたのは、ソフィア・コッポラ監督の夫トーマス・マーズのポップロックバンド「フェニックス」。50年代、60年代、70年代の影響を自分たちのサウンドに落としこみ、新しいものを作りあげ、「映画では当時の音楽も最近の音楽も使っている」という。ソフィア・コッポラが描くプリシラの物語へ観客をさらに深く導いていく、こだわりの音楽にも注目だ。
併せて解禁となったポスタービジュアルは、プリシラとエルヴィスの結婚式を再現したワンシーン。誓いのキスを交わす2人に、ブルーの英語ロゴが美しく映える。そして「恋と孤独で着飾っていた」というコピーが、14歳でスーパースターと恋に落ち、セレブの世界に足を踏み入れ、華やかな日々を送る中で感じたプリシラの気持ちを物語っている。
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実際の結婚式(1967年5月1日)でプリシラが着用したウエディングドレスは、デパートで購入した既製品だったとアメリカではよく知られているが、本作では、ソフィア・コッポラ監督が「シャネル(CHANEL)」の人脈を活用。衣装担当のステイシー・バタットが「シャネル」とともにウエディングドレスを制作した。
「形は本物のドレスと同じです。ヴィルジニー・ヴィアール(2019年からシャネルのクリエイティブディレクター)の現代的なレース細工の影響を受けています」とバタット。コッポラ監督は「ドレスのお披露目の日はとても興奮しました。すべてハンドメイドのレースで、最高にゴージャスです。これに身を包んだケイリーには目を奪われました」とふり返っている。
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一方、エルヴィス役ジェイコブのタキシードは、イタリアのファッションブランド、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」とコラボした1着。バタットは「目を見張るような出来栄えで、ふたつの老舗高級メゾンと仕事ができて、とても光栄です」と語り、本作の世界観に彩りを添えている。
『プリシラ』は4月12日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。