カンヌ国際映画祭よりも長い歴史があり、国内で最も権威と実績を持つ映画賞「第78回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が発表。日本映画大賞・日本映画優秀賞候補作5作品は、『怪物』『ゴジラ-1.0』『せかいのおきく』『福田村事件』『ほかげ』となった。
『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールに輝いた是枝裕和監督が、「今一番リスペクトしている」と語る脚本家の坂元裕二と初タッグを組んだ『怪物』が最多9部門ノミネート。
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次いで、貧しくもたくましく生きる長屋の住人たちを阪本順治監督がみずみずしく描いた『せかいのおきく』が8部門ノミネート。
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今年を代表する話題作、秀作、力作、優れた映画スタッフらが揃った。受賞作・受賞者発表は2024年1月下旬となっている。
第78回毎日映画コンクール 主なノミネート作品(者)
【作品部門】
<日本映画大賞、日本映画優秀賞>
『怪物』『ゴジラ-1.0』『せかいのおきく』『福田村事件』『ほかげ』
<外国映画ベストワン賞>
『EO イーオー』『イニシェリン島の精霊』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
『TAR/ター』『フェイブルマンズ』『別れる決心』
【俳優部門】
<男優主演賞>
綾野剛『花腐し』
稲垣吾郎『正欲』
鈴木亮平『エゴイスト』
藤竜也『高野豆腐店の春』
横浜流星『春に散る』
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<女優主演賞>
安藤サクラ『BAD LANDS バッド・ランズ』
黒木華『せかいのおきく』
菊地凜子『658km、陽子の旅』
趣里『ほかげ』
杉咲花『市子』
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<男優助演賞>
磯村勇斗『月』
宇崎竜童『BAD LANDS バッド・ランズ』
加瀬亮『首』
宮沢氷魚『エゴイスト』
永山瑛太『福田村事件』
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<女優助演賞>
阿川佐和子『エゴイスト』
安達祐実『春画先生』
田中裕子『怪物』
広瀬すず『キリエのうた』
二階堂ふみ『月』
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<スポニチグランプリ新人賞・男性>
アフロ『さよなら ほやマン』
池川侑希弥『雑魚どもよ、大志を抱け!』
黒崎煌代『さよなら ほやマン』
黒川想矢『怪物』
塚尾桜雅『ほかげ』
柊木陽太『怪物』
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<スポニチグランプル新人賞・女性>
アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』
石田夢実『遠いところ』
サリngROCK『BAD LANDS バッド・ランズ』
當真あみ『水は海に向かって流れる』
東野絢香『正欲』
山崎七海『渇水』
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【スタッフ部門】
<監督賞>
石井裕也『月』
是枝裕和『怪物』
阪本順治『せかいのおきく』
塚本晋也『ほかげ』
森達也『福田村事件』
山崎貴『ゴジラ-1.0』
<脚本賞>
足立紳、松本稔『雑魚どもよ、大志を抱け!』
荒井晴彦、中野太『花腐し』
佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦『福田村事件』
阪本順治『せかいのおきく』
坂元裕二『怪物』
港岳彦『正欲』
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<対象作品>
2023年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品。なお、アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品が対象。
<表彰>
▽作品部門=日本映画大賞 日本映画優秀賞 外国映画ベストワン賞
▽俳優部門=男優主演賞 女優主演賞 男優助演賞 女優助演賞 スポニチグランプリ新人賞
▽スタッフ部門=監督賞 脚本賞 撮影賞 美術賞 音楽賞 録音賞
▽ドキュメンタリー部門=ドキュメンタリー映画賞
▽アニメーション部門=アニメーション映画賞 大藤信郎賞
▽TSUTAYA DISCAS映画ファン賞 ▽田中絹代賞 ▽特別賞
<発表>
2024年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞紙上