各国映画祭で高く評価されたニカラグア映画『マリア 怒りの娘』より日本版予告とシーン写真が解禁された。
2022年のトロント国際映画祭でワールドプレミア上映され、サン・セバスティアン映画祭や釜山国際映画祭などでも高く評価された本作は、国内で製作された長編映画はわずか数本という中米ニカラグア出身の女性監督による初めての長編映画。
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この度解禁された日本版予告は、ニカラグア最大級の広大なゴミ集積場のシーンから始まる。母とふたりでゴミ収集をしながら暮らすマリア。余裕のない生活の中でも、母が娘に誇りを持って生きることを伝える様子が映し出される。大好きな飼い犬たちと戯れるあどけないマリアの姿も印象的だ。
ある日、母は「すぐに戻る」とマリアに告げ、ひとり街へと出向く。残されたマリアは、言葉にならない怒りを募らせていく。「ママは死んだのかな?」…そんな不安もよぎる。母に会いたい気持ちは溢れ、ついにマリアは施設を抜け出すことを決意する。川を対岸まで渡り、車の荷台に揺られ、道を進み、ひとり母を捜すマリアの姿が胸に迫る映像となっている。
新たに解禁されたシーン写真は4点。マリアが大切にしている子犬たちと戯れるあどけない姿や、母に置いていかれた後のマリアが周囲と馴染もうとせず、怒りを募らせ、周りと衝突するシーンなどが写し出されている。
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また、全国共通鑑賞券(1,200円:税込)も販売開始。劇場窓口で購入に限り、廃棄物のリサイクルシーンが登場する映画にちなみ、廃棄予定だったアクリルの破片を活用したアップサイクルアクリルキーホルダーがプレゼントされる(数量限定/種類は選べません)。
『マリア 怒りの娘』は2024年2月、渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。