各国映画祭で話題を呼んだダーク・ファンタジーSF『VESPER』が邦題『VESPER/ヴェスパー』として2024年1月に公開されることが決定。キービジュアルと特報映像が解禁された。
生態系が壊れてしまった地球。一部の富裕層のみが城塞都市“シタデル”に暮らし、ほとんどの貧しい人々は危険な外の世界で僅かな資源を奪い合うように生活していた。そんな外の世界で、寝たきりの父と2人で暮らす13歳の少女ヴェスパーは、ある日危険な森の中で倒れている女性カメリアを発見する。
シタデルの権力者の娘であるという彼女は、ともに墜落した飛行艇に乗っていた父親を探してほしいとヴェスパーに頼み込む。もしかするとシタデルへの道が拓けるかもしれない…。ヴェスパーは父の制止を振り切ってカメリアの頼みを聞き入れる。だが辺り一帯を支配する残忍なヴェスパーの叔父ヨナスもまた、墜落した飛行艇の行方を追っていた…。
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世界三大映ファンタスティック映画祭の一つブリュッセル国際映画祭で最高賞(金鴉賞)を受賞しただけでなく各国の映画祭を席巻、VAIERTYの批評では「まばゆいばかりに洗練された未来のおとぎ話」とも評されるなど高い評価を得た本作。
映画批評サイト「Rotten Tomatoes」でも91%支持というハイスコアを獲得(2023年10月17日現在)し注目を浴びている。ヨーロッパ発のインディペンデント映画である本作を監督したのは、才気溢れるクリエイターコンビ、クリスティーナ・ブオジーテとブルーノ・サンペル。壮大なスケールと圧巻のVFXで、独創的かつ魅力的な世界を生み出した。
主演を務めたのは、ティム・バートンの『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』、アカデミー賞受賞『博士と彼女のセオリー』など、若くして名だたる作品に出演経験のある新鋭ラフィエラ・チャップマン。今後ますますの活躍が期待されるチャップマンが、タイトルロールの”ヴェスパー”を熱演。ほかにも、エディ・マーサン、リチャード・ブレイクといった実力派キャストが出演する。
この度解禁となった特報映像では、ヴェスパーを演じるチャップマンのイノセントな魅力と映像美の一旦を垣間見ることができる。
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併せて解禁となったポスタービジュアルは荒廃した大地に巨木のようにそびえる「城塞都市シタデル」の前で佇むヴェスパーのバックショットが描かれており、その独創的かつ壮大な世界観を感じさせるものとなっている。
『VESPER/ヴェスパー』は2024年1月より、新宿バルト9ほか全国にて公開。