オランダ人作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」を基に、アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語を描いた『ニューヨーク・オールド・アパートメント』より特報映像と場面写真が解禁された。
本作は、短編『ボン・ボヤージュ』が世界各国の賞を受賞した欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。N.Y.を舞台に、安定した生活を夢見て不法移民として暮らすデュラン一家の物語だ。
この度解禁された特報映像では、「“透明人間”のように扱われるのはもう嫌なんだ」という印象的なセリフから始まる。N.Y.で不法移民として暮らすデュラン一家の母ラファエラはウェイトレスとして働いており、店で吐いてしまった子どもを介助していると、子どもの母親から「子供に触らないで」と叱られてしまう。
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息子のティトは自転車に乗ってフード配達中に車に轢かれるが、運転手からは「傷が付いたじゃない!」と怒鳴られ、謝ってしまう。「日陰で生きることしか出来なかった母と子を照らした、ひとすじの愛―」というナレーションの通り、大都会の弱者として懸命に生きる彼らに訪れた恋の予感と、トラブルの気配に目の離せない特報映像となっている。
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また、日本版テーマソングに、国内外からも注目をされている明智マヤ(Vo/Gt)とサチ(Dr)からなる2ピース・ガレージ・ロック・バンド、「THE ティバ」の「winnie」が起用。「素敵な機会をいただきありがとうございます。この映画と歌詞が不思議と合っている気がして、新たなwinnieの物語が増えた気持ちです。映画のストーリーをあたたかく支えることができたら嬉しいです」とコメントを寄せている。
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併せて解禁された場面写真では、双子の兄弟が恋に落ちた美しい女性クリスティンと芝生に3人で寝転ぶ様子や、疲れた表情で地下鉄に揺られる親子の姿、大都市N.Y.の景色などが収められている。
『ニューヨーク・オールド・アパートメント』は2024年1月12日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。