2000年代初め、歴史を次々に塗り替え社会現象となったフランス映画『アメリ』がデジタルリマスター化され、11月17日(金)より公開。新予告編と、本作を愛するイラストレーターたちからイラストレーションと応援コメントも解禁された。
2001年11月17日に日本公開された本作は、女性ファッション誌やカルチャー誌が大々的に誌面で紹介し、庶民的なパリの風景に旅行好きも目をつけ、もちろんジャン=ピエール・ジュネ監督ファンも期待する中で公開。
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公開当日、いまはなきミニシアター「渋谷シネマライズ」1館限定で、『アメリ』を待ち焦がれていた人々が朝からスペイン坂の上から井の頭通りまで並び、「観たいのに観られない!」と悲鳴があがったほど。その後、北は北海道・旭川、南は沖縄・那覇まで47都道府県、全160館の映画館で上映(再上映含む)されるなど、ミニシアター系映画としては異例の拡大公開を記録した。
あれから20年以上経ち、名作『アメリ』がジュネ監督監修でデジタルリマスター化。色彩は鮮やかに、CG処理も最新技術できめ細やかになってスクリーンに再登場。渋谷ユーロスペースでは公開時と同じ35mmフィルムでの上映も行われる。
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この度解禁された新たな予告編は、内気で孤独なアメリ(オドレイ・トトゥ)の小さな冒険から始まる。空想の世界の中で生きてきたアメリはアパートで見つけた古い宝箱の持ち主を突き止めたことから、ひそかに人を幸せにすることに喜びを見出していく。
そんなアメリが初めて恋をするのだが、その不器用な恋の行方は――。『アメリ』ファンには懐かしく、観たことない人はワクワクするような予告編が完成した。
デジタルリマスター版公開に合わせて、『アメリ』を愛するイラストレーターたちからもイラストレーションと応援コメントが到着。『アメリ』原作本の表紙と挿絵をたこと手掛けもある100%オレンジは、アメリのベッドサイドにある豚ランプの傘の下に、アメリとドワーフが可愛らしく佇む様子を描いた。
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『アメリ』がきっかけでフランスに行ったというパントビスコは、お気に入りに囲まれたアメリがハサミを手にして、とある作戦を実行しようとする姿を切り取った。
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そして、イラストの中にコーヒーをモチーフとして潜ませるCOFFEE BOYからは、ベッドでホットコーヒーを片手にリラックスするアメリ、旅するドワーフ、豚ランプの3点。『アメリ』の世界観が頭の中に広がるような、三者三様のイラストレーションとなった。
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コメント到着
アメリと聞くだけで赤や緑のイメージが頭の中に浮かんでくる。
ヤン・ティルセンのあの音楽も聞こえてくる。
可愛らしいのにやっぱり変でまいってしまう。
100%オレンジ(イラストレーター)
物語、登場人物、インテリア、アングル、全てが美しい。私は本作がきっかけでフランス旅行へ行きました。これもアメリが仕掛けてくれた幸せな悪戯だと思います。
パントビスコ(クリエイター)
アメリを観ると悔しくなる。ふくらむ妄想も幸せなイタズラもアイデアに溢れているから。魔法がなくても日常はファンタジー、それに気づかせてくれるアメリ。大好きです。
COFFEE BOY (イラストレーター)
『アメリ デジタルリマスター版』は11月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて公開。