『火口のふたり』の荒井晴彦が松浦寿輝による同名小説を脚色・監督した『花腐し』より場面写真が解禁された。
2人の男と1人の女が織りなす、切なくも純粋な愛の物語を描く本作は、“ピンク映画へのレクイエム”という荒井監督ならではのモチーフを大胆に取り込み、原作の“超訳”に挑んだ意欲作。
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廃れていくピンク映画業界で生きる映画監督・栩谷を綾野剛、脚本家志望だった男・伊関を柄本佑、そして2人が愛した1人の女優・祥子をさとうほなみが演じる。
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この度解禁された場面写真は5点。湿っぽい夜の空気、そして部屋の中で、かつて愛した同じ女性<祥子>について思いを馳せる栩谷と伊関の姿のほか、それぞれの記憶の中に留まる<祥子>との色鮮やかな記憶を捉えたものなど、いずれも色香匂い立つようなカットとなっている。
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モノクロで映し出される物憂げな綾野さんと柄本さんのカットと、カラーで捉えられたさとうさんの表情の対比も象徴的だ。
『花腐し』は11月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。