6月2日より全国341館で公開した是枝裕和監督による映画『怪物』が、7月24日に興行収入20億円を突破。また、9月7日(木)より開催される第48回トロント国際映画祭にて北米プレミア上映されることになった。
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是枝監督作品で興行収入20億を超えたのは、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『そして父になる』(13)、第71回カンヌ国際映画祭最高賞のパルム・ドールを受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートも果たした『万引き家族』(18)に続き3本目。
本作は、是枝監督と脚本家の坂元裕二、さらに音楽:坂本龍一という日本最高峰の才能が集結して描いた1作として注目を集め、5月に開催された第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞したことでもさらに話題を呼んだ。
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公開後は、40~50代の映画ファンや20代カップルを中心に幅広い層の観客が劇場を訪れ、映画レビューサイトでも高評価が続くなど好評を得ており、本作では2度3度と鑑賞するリピーター客も多い。
鑑賞後に感想や見解について語り合いたい、確かめ合いたいという声も多く届き、上映後に直接、是枝監督や出演キャストに作品についての質問ができるティーチイン付き上映も各地で計12回実施、活況を呈している。
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また、公開を迎えたアジア各国での成績も好調で、香港では『万引き家族』の最終成績を塗り替えるなど、世界的にも話題を呼んでいる中、現地時間9月7日(木)~9月17日(日)の期間で開催される第48回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門へ出品決定。北米でプレミア上映される。
是枝監督作品のトロント国際映画祭への出品は、2019年の『真実』、2022年の『ベイビー・ブローカー』での同部門出品に続くもので、同部門は最高賞にあたる観客賞の選考対象ともなっている。
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『怪物』は全国にて公開中。