ベトナムが、グレタ・ガーウィグ監督×マーゴット・ロビー主演作『バービー』の公開を中止したことを受け、同国に続く可能性をほのめかしていたフィリピンが、最終的に公開を決めたという。
フィリピンはベトナムと同様、『バービー』のワンシーンに出てくる世界地図を問題視していた。地図には中国が南シナ海における領有権を主張する「九段線」が描かれているように見えるからだ。
しかしフィリピンは12日(現地時間)、「議論を呼んだシーンが、『九段線』を描いていないと確信している」と声明を出し、地図については「バービーがバービーランドから現実世界へと旅する架空のルートを描いており、ストーリー上必要なものである」と理解を示す姿勢を見せた。よって公開は許可されるが、配給元のワーナー・ブラザースに地図にぼかしによる修正を施すよう求めているとのこと。
ベトナムが公開中止と報じられた数日後、ワーナーは地図に対し「何かに対する声明を意図したわけではありません」と、“政治的な主張”を否定していた。
『バービー』はフィリピンでは7月19日、北米では7月21日、日本では8月11日に公開される。
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