第46回創作テレビドラマ大賞受賞作となった「月食の夜は」がドラマ化。15歳の少年少女の恋と「月食」が、未来への希望をもたらす青春物語を描く。
高校受験で進路を決める季節。天文好きの中学3年生・宮内駿は、同じクラスの岸本翠を好きになる。勢いで告白するも、結果は惨敗。駿に素っ気なく振る舞っていた翠は、実は人知れず病を患う母の面倒を見ていた。母のケアで勉強も休息も叶わない翠の葛藤を知った駿は、自分の無力さを痛感しながらも何とか助けたいともがく。翠が傷ついたある夜、駿は“これを逃したら12年後”と言われる珍しい月食を見ようと誘い出す…。
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本作は、ヤングケアラーとしての体験を持つ当事者たちから取材して立ち上げたオリジナルストーリー。脚本を手掛けた竹川春菜は「寄り添うってどういうことだろう。その答えを探して書き始めた物語でしたが、スタッフ・キャストの皆さんが真摯に作品に向き合ってくださり、私自身が寄り添うことの心強さを経験する制作期間となりました。是非多くの方にご覧頂けたら幸いです」とコメント。
主演を務めるのは、オーディションで選ばれた10代の2人。宮内駿役の吉田日向は「初めての事ばかりで、沢山の方々に助けていただいた撮影でした。その中で積み重ねた、宇宙への憧れ、将来への不安、そして何より翠のことが『好き』という想い。そんなひたむきな駿と僕が向き合った日々。ラストシーンで感じた感動は、言葉に出来ません。『好き』という想いだけで、人は誰かの為に勇気を振り絞る事が出来る、そう教えてくれた駿とこの作品が、僕は大好きです」と思いを明かす。
岸本翠役の外原寧々は「ヤングケアラーと呼ばれる方々がいることを、この作品を通して沢山の方に知って頂きたいです。少しでも周りの人を信じてみたり、希望を持てるきっかけになればいいなと思います」と話している。
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2人のほかにも、大野泰広、小林涼子、足川結珠、山崎玲奈、犬塚心、安藤玉恵、安達祐実が出演する。
そして、シンガーソングライター優河の切なく優しい歌声が、本作の世界観を盛り上げる。
「月食の夜は」は3月25日(土)22時~NHK総合にて放送。