※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】河合優実、デビュー4年で感じた“演じる”重み「好きで終わりじゃない」

『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』『ちょっと思い出しただけ』『PLAN 75』『ある男』等々、話題をさらった力作に立て続けに出演している河合優実さん。彼女の待望の初主演映画『少女は卒業しない』が、2月23日に劇場公開を迎える。

最新ニュース インタビュー
注目記事
河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi
  • 河合優実『少女は卒業しない』/photo:Maho Korogi

「演じること」への意識の変化
「“好き”で終わりじゃない」


――多忙を極めるなかで役を生きる=演じる準備等はどのように工夫されてきたのでしょう?

そうですね、なかなか準備の時間が取れないことが一番苦しいのですが、自分にもバレないようにうっすら次の作品を考え始めて、撮影が終わった瞬間に準備を始めるというやり方をするしかないなとは感じています。

ただ、自分のリアルなリズムでいうとそこまで働きづめということでもないんです。公開が重なってはいますが毎回ちゃんと準備する時間は取れているので、今後もそうでありたいと思っています。

――『少女は卒業しない』だと、実際の学校で卒業式シーズンに撮影できたり、中川駿監督が俳優のその場の発想を吸い上げる作り方をされたことで、準備時間をカバーしてくれる部分もあったのではないでしょうか。

それはありました。脇役やスパイスになるような役だとがっつり決めてかかるというかその日に出たものしかできないところがありますが、本作のように主演だったり撮影期間が長いと自分が考えていることも変わってきますし、今回はそれを反映できる環境でした。時系列順に撮っているわけではなくとも自分も役も成長していく感覚があって、それを利用しながら演じていきました。そうした自分の変化が作品に上手く作用していたら、一番ですよね。

――今回は最後のセリフが空欄のまま、河合さんも中川監督もどんな言葉が入るか考えながら撮影をしていたとか。

ここまではっきり空欄だったのは初めてでした。中川監督は「脚本通りじゃなくていいよ」と自由に泳がせてくださる方でありながら、同じ目線で悩んで考えて一緒に取り組んでくださる方という印象がすごく強いです。

――そうした本作での経験も含めて、「演じること」への意識はこの4年で変わってきましたか?

そうですね。演技のアプローチ自体は計算式があるわけではないので、「今回はこれをやってみよう」と常に何かしら試している感覚です。ただ、演じる“重み”は変わってきたように感じます。昔は「自分がやっていて楽しい」だけでよかったのが、いまは「好き」という気持ちもありつつ、それで終わりじゃないという気持ちが芽生えました。

『少女は卒業しない』で主演を務めさせていただいたこともあり、「映画に出る」ということの中に演じる以外のこともたくさん含まれていると思うようになりました。いまは、「ものを作って届ける」という重みをより感じています。

――河合さんは高校時代からダンスなどで人前で表現する機会は多かったのかと思いますが、プロの現場となるとまた心持も変わってくるというか。

そうですね。特にいまは、気持ちだけでやる時期じゃないと思っています。


《text:SYO/photo:Maho Korogi》

物書き SYO

1987年福井県生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌の編集プロダクション、映画WEBメディアでの勤務を経て、2020年に独立。映画・アニメ・ドラマを中心に、小説・漫画・音楽・ゲームなどエンタメ系全般のインタビュー、レビュー、コラム等を各メディアにて執筆。並行して個人の創作活動も行う。

+ 続きを読む

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top