二宮和也主演、ヒロインは波瑠が演じるラブストーリー映画『アナログ』の公開が決定した。
手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆきと出会う。自分と似た価値観を持つみゆきに惹かれた悟は、意を決して連絡先を聞くが、なぜか彼女は携帯を持っていなかった。
「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」。みゆきのその言葉をきっかけに、ふたりは毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。週に一度だけ。会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく2人。やがて悟は、彼女にプロポーズすることを決意。しかしその当日、みゆきは突然現れなくなる――。
本作は、ビートたけしが初めて書き上げた同名恋愛小説の映画化。全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなったという本作は、刊行から約1か月で10万部を突破。また6月20日には、集英社文庫から改めて刊行予定となっている。
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画像:amazon.co.jp
二宮さんが演じる水島悟は、手作りや手書きにこだわるアナログ人間でありつつも、思いをこめた時間を相手に届けたいという信念を持つデザイナー。実年齢に近い役柄を丁寧に、伸びやかに演じている。また波瑠さんが、携帯電話を持っていない、謎めいたヒロイン・みゆきを演じ、2人が初共演。偶然出会い、徐々に仲良くなっていく2人の関係性の変化は、初共演だからこそのリアルさがそこにはある。
監督は、『ホテル ビーナス』で長編映画デビュー、『鳩の撃退法』ほか上質なドラマを丁寧に紡ぐことに定評があるタカハタ秀太。二宮さんとたけしさんが主演したドラマスペシャル「赤めだか」の演出も務めており、たけしさんからの信頼も厚く、二宮さんとタッグを組むのは2度目。脚本は、『あゝ、荒野』『宮本から君へ』の港岳彦が担当した。
コメント
・二宮和也
現場の撮影はクリエイティブな日々で、毎日現場に向かうのが楽しい日々でした。
目まぐるしく変化する世の中ですが、いつの時代も”誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です。
コロナ禍を経たからこそ感じることができる人と会うことの温かさと喜びを、ぜひ劇場で感じていただけると幸いです。
・波瑠
脚本を読ませていただき、とても美しい物語に感動しました。今は会えなくても色々なことを共有できる世の中でとても便利なことですが、一緒にいることでこそ分かち合える喜びに鈍感になってしまったのかもと不安になります。
誰かと愛を育めることは奇跡そのものなのだと、この作品を通して実感しました。
是非、大切な人と観ていただけたら嬉しいです。
・タカハタ秀太監督
「アナログ」が出版されてすぐ、これを二宮和也さんで映画にしたい!と切に思いました。
映画化をご承諾いただけたことは幸甚の至りです。
二宮さんと波瑠さん、初共演のふたりの撮影初日を見て、
まさに〈悟とみゆき〉を感じました。
原作本の帯に「愛するって、こういうことじゃないか?」とあります。
誰かを大切にする、とは何か…。
珠玉のラブストーリーを全ての世代にお届け出来ればと思います。
『アナログ』は秋、全国にて公開予定。