『タクシードライバー』のコンビが手掛ける傑作スリラー『カード・カウンター』の日本公開が決定。ビジュアルも到着した。
本作は、『タクシードライバー』『レイジング・ブル』のポール・シュレイダーが監督・脚本を、盟友マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めた最新作。『DUNE/デューン 砂の惑星』「ムーンナイト」のオスカー・アイザックが演じる、特殊作戦兵士として自らがアブグレイブ捕虜収容所で犯した罪に苦しみ、刑務所で服役した後、ギャンブラーとして出直そうとしている元上等兵のウィリアム・ティリッチが主人公。
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『タクシードライバー』や『魂のゆくえ』と同様に、本作でも怒りと罪の意識に苛まれる孤独な男の魂を描く。しかし、前作と比べてエンタメ性は格段にアップ。スコセッシ監督『カジノ』を想起させる退廃的ながら魅惑的なカジノのプロダクションデザインの中で、オスカーが徐々に追い詰められ復讐へと駆り立てられていく影をかかえた主人公を、ミステリアスな雰囲気と色気たっぷりに演じ、復讐と贖罪の傑作スリラーに仕上がった。
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ほかにも、ギャンブル・ブローカーのラ・リンダ役で人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」のホストを務めたティファニー・ハディッシュ、ウィリアムと疑似父子のような関係を結ぶ若者カーク役で『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダン、物語のカギとなるウィリアムの元上司ジョン・ゴード役でウィレム・デフォーが出演している。
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また本作は、2021年末の多くの批評家のベストリストに選出。特にタイム誌は、オスカーの演技をその年のトップ10に挙げ、ニューヨーカー誌、インディワイヤー誌、カイエデュシネマ誌もベストリストにこの作品をセレクトしている。
『カード・カウンター』は6月16日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。
¥12,980
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