ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『トリとロキタ』よりショート予告と場面写真が解禁された。
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本作は、第75回カンヌ国際映画祭75周年記念大賞を受賞したダルデンヌ兄弟の最新作。寄り添って生きる偽りの姉弟の絆と、その身に降りかかる厳しい現実を、原点回帰ともいえる、BGMなし、演技未経験の主演俳優、無駄のない作劇と演出で描き出す。
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この度解禁されたショート予告では、トリとロキタの2人がドラッグの運び屋としてお金を稼ぐ姿や、ロキタが目隠しをして連れていかれる姿が映し出されている。「ビザがあれば働けるのに」と嘆くロキタと「僕が守る」とロキタに寄り添うトリ。
「2人に生き抜く道はあるのだろうか」というナレーションとともに、過酷な運命に直面し互いを思いやる絆が引き裂かれていく2人の様子がとらえられた、スリリングな展開を予感させる予告となっている。
これまでも『イゴールの約束』(96)、『ロゼッタ』(99)、『息子のまなざし』(02)、『少年と自転車』(11)など、少年少女と社会との関わりを丁寧な作劇と演出で描き出してきたダルデンヌ兄弟。本作ではトリとロキタの互いを思いやる揺るぎない友情と、2人を取り巻く容赦ない現実を絶妙なバランスで表現している。
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ダルデンヌ兄弟は本作を製作するにあたり、「このふたりの若い亡命者とその揺るぎない友情に深い共感を覚えた観客が、映画を見終えた後で、私たちの社会に蔓延する不正義に反旗を翻す気持ちになってくれたら。それが、私たちの願いです」とコメントしている。
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併せて解禁された場面写真は、トリとロキタが仲睦まじく歌うシーン、トリがロキタの手を握り励ますシーン、2人をドラッグの運び屋として雇っているシェフ・ベティムとの金銭のやり取りを捉えたシーンなど計10枚。果たして写真に映る大人たちは2人にとっての味方になりうるのか…。
2人の和やかな様子とは対照的な、大人たちが醸す不穏な気配に心が乱される場面写真となっている。
『トリとロキタ』は3月31日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。