世界中でカルト的人気を誇る伝説的シリーズ「プレデター」で、高度な科学技術を駆使した武器を持つ宇宙で最も危険な戦士プレデターと、人類の攻防を描いたシリーズの最新作『プレデター:ザ・プレイ』がディズニープラス「スター」にて8月5日(金)より独占配信。この度、プレデターと人類の“初遭遇”について監督が語った。
本作は、300年前のアメリカを舞台に、人類と最凶のハンター・プレデターとの“最初の戦い”を描く物語。主人公はネイティブ・アメリカン最強の部族の女性ナル。荒野のハンターたちと共に育ち、自身も戦士である彼女に目に見えぬ危機が迫る。
そんなナルが属する“コマンチ族”は、実在の民族であり、名前の語源が“戦いを望む人々”という説もあるほど、戦闘に長けた部族として知られている。そんな主人公を描くにあたり、大ヒットドラマ「ザ・ボーイズ」や映画『10クローバーフィールド・レーン』を手掛け、本作の監督を務めてるダン・トラクテンバーグは「映画史上見たことのない主人公を作りたかった」と思いを明かしている。
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さらに、“コマンチ族”を主人公にした理由については「(この映画を)観客がリアルに感じれる要素が必要でした。だからこそ、戦闘技術に富んでいたコマンチ族を扱ったんです」とも語る。
何十年にも渡って愛され続ける「プレデター」シリーズの最新作を製作するべく、ダン監督は作品への没入感を大事にしていたようで、「本作のようなアクション映画には、観客がリアルに感じれる要素が必要だと思ったんです。登場人物が経験することを体験することが出来たら素晴らしいですよね。だからこそ、映画史上見たことのないような主人公を意識しました」と語り、実際に存在した部族を主人公に置くことで作品に現実味を持たせた。
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主人公ナルたちが対峙するプレデターは、人智をはるかに超えた高度な科学技術を持ちながら、ただひたすらに強いものと戦うことを目的に星々を巡る宇宙最凶のハンター。光学迷彩により姿を消し、プラズマキャノンを初めとしたチート武器で、これまで数々の屈強な戦士たちを葬り去ってきた。
そんな最強の武器と能力を備えるプレデターの相手に“コマンチ族”を選んだ理由を、監督は人類の科学がまだまだ未熟な状況でプレデターと渡り合える存在が必要だったと監督は明かす。
「大作映画で、ネイティブ・アメリカンや先住民の文化はあまりフューチャーされてなかったんですよ。そこで、私は、当時非常に高い戦闘技術に富んでいたコマンチ族に着目したんです」と、本作ならではのアクションシーンへの期待が高まるコメントを寄せる。
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そして、リアリティを追求した監督の演出は俳優のキャスティングにもこだわった。主役ナルを演じたアンバー・ミッドサンダーをはじめ、ナルの兄タエベ役のダコタ・ビーバーズなど、出演者がほぼネイティブ・アメリカンの血を引く役者で構成されているのだ。
さらに、監督は「アクションシーンの振り付けを覚えるだけでなく、コマンチ族を演じる俳優達が一体となってチームワークを学ぶ、1、2カ月のトレーニング期間を設けました」と撮影前のトレーニングについて明かしており、より作品に説得力を持たせるべく徹底したキャラクター作りの一端が垣間見える。
高い戦闘技術を持ちながらも、手にする武器は手斧や弓というナルたちは、音もなく忍び寄るプレデターの脅威にいかにして立ち向かうのか? 圧倒的な戦力差を前にした“コマンチ族”の戦いに期待したい。
『プレデター:ザ・プレイ』は8月5日(金)よりディズニープラス「スター」にて独占配信開始。
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