アカデミー賞3部門受賞の『ダラス・バイヤーズクラブ』やエミー賞受賞の「ビッグ・リトル・ライズ」で知られ、2021年12月に亡くなったジャン=マルク・ヴァレ監督の2005年の作品『C.R.A.Z.Y.』が、7月29日(金)より劇場公開。本作では、監督の次男エミール・ヴァレが主人公を演じており、その本編映像が解禁となった。
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今回解禁となったのは、幼少期のザックが、父親ジェルヴェの大事なパッツィ・クラインの希少な海外版レコードを割ってしまったシーン。
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大きな目を泳がせて、神経質に膝をゆすり始めるザック。身に覚えのない兄たちは目くばせと共に、一様にザックを見つめる。「僕じゃない」とこぼすが、父の後ろのキリストの肖像画に後ろめたさを覚え始める。
「事故だった」と告白するザックに、3人の兄たちを追いやり、「レコードだけでなく、ウソの責任も取らせる」と檄を飛ばすジェルヴェ。割れたレコードをいまいましげに机に叩きつけ、妻ロリアンヌに「ザックは変わっちまった」と嘆くが…。
幼少期のザックを演じるのはエミール・ヴァレ。ヴァレ監督の次男である彼は、『カフェ・ド・フロール』でも主人公アントワーヌの青年期を演じ、監督作品では俳優として活躍。現在は映画・ドラマの編集に携わり、監督が手掛けた「ビッグ・リトル・ライズ」や「シャープ・オブジェクツ」にも参加している。
また、ザックが割ってしまったレコードには、本作のタイトルと同じ「CRAZY」という楽曲が収録。このレコード、楽曲が一家にとってどのような意味を持つのか、本編への期待が高まるシーンとなっている。
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『C.R.A.Z.Y.』は7月29日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。