伝説のパンク・バンド「ザ・ポーグズ」のシェイン・マガウアンの人生に迫るドキュメンタリー『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』。この度、本作を製作したジョニー・デップが俳優業への真摯な思いを語るインタビュー映像が到着した。
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アイリッシュ・パンクという一大ジャンルを築き上げた伝説の英パンク・バンド「ザ・ポーグズ(THE POGUES)」。そのフロントマン、シェイン・マガウアンの破天荒すぎる音楽人生を30年来の友人ジョニー・デップ製作でドキュメンタリー映画化した本作。
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到着したインタビュー映像では、ジョニーの俳優業に対する本音が垣間見える。ニコラス・ケイジの勧めにより俳優を目指したジョニーは、『エルム街の悪夢』(84)でスクリーンデビューを果たすと、『シザー・ハンズ』や『ギルバート・グレイプ』『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』などに出演、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でアカデミー賞主演男優賞ノミネートされるなど、世界的スターとなった。
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そんなジョニーは、学生のころはロック・スターを目指していた。「どういうわけか僕は音楽ではなく、俳優の道を歩むことになった。それで、音楽と同じ方法で俳優業と向き合うことで折り合いをつけてきた。そうすることしか考えつかなかった。だから思ったんだ。もし俳優になるんだったらパンクな俳優になろうとね」と語る。
続けて、「憧れの人たちや、シェインを落胆させたくない。ジョー・ストラマーやジョン・ライドン、マーロン・ブランドにウィリー・デヴィル、ジム・ジャームッシュもだ」と語り、パンクシーンのパイオニア、ジョー・ストラマーや『ゴッドファーザー』でお馴染みマーロン・ブランド、インディペンデント映画界の唯一無二の存在ジム・ジャームッシュら、ジョニーの憧れの人物を次々と明かす。
また、ジュリアン・テンプル監督は、「それは映画制作にも言えるし、音楽にも通じるだろう。映画を作るたびに新しいこと学んでいる。たとえ、どんな映画であっても、新しい学びに没頭できるすばらしい機会だ。虚構の世界ではなく現実から学ぶことができる」と映画制作への想いを熱弁。
最後に、「僕のなすべき仕事は、2つの間にある境界線をなくすことだ。音楽と映画を融合させてみたり、互いにぶつけてみたりして境界線を壊すのは面白みがある」と話、映画や音楽のアーカイブ映像を万華鏡のように巧みにコラージュするジュリアンの考え方に、「同感だ」と述べるジョニー。同じ考えを持つ同志2人が一致団結したからこそ、一筋縄ではいかないシェインの伝説がドキュメンタリーとなった。
併せて解禁となった場面写真では、シェインの還暦パーティーでギターを弾くジョニーと、ロックバンド「U2」のボーカリスト、ボノが歌う様子が切り取られている。
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『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』は6月3日(金)より渋谷シネクイントほか全国にて順次公開。
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