キアヌ・リーヴスの出演作が、テンセントビデオ、Youku、MIGU Videoといった中国のストリーミング配信サービスから締め出されたようだ。「Variety」誌によると、今月初めにキアヌが第35回チベットハウス・ベネフィットコンサートに出演したことが影響しているという。
チベットの独立を認めない中国は、これまでもチベットやダライ・ラマに支援表明したアーティストを“追放”してきた。キアヌが同コンサートに出演すると発表された今年1月は、ちょうど彼の主演作『マトリックス レザレクションズ』の公開時期と重なっており、中国国内では愛国主義者たちによる同作のボイコット運動がSNSで行われた。その結果なのか、中国で興行的には成功と言える成績を収めることはできなかった。
そして今度はストリーミング配信サービスからの締め出しだ。「ロサンゼルス・タイムズ」紙によれば、テンセントビデオでは少なくともキアヌの出演作19本が観られなくなったという。
同紙によると、この措置が、国からの指示で行われたのか、ストリーミング配信サービスが独自の判断で行ったのかは不明だという。
チベット支持の表明や、ダライ・ラマとの交友によって中国のブラックリストに載っているとされるセレブリティーには、リチャード・ギア、レディー・ガガ、セレーナ・ゴメスなどがいる。