本年度アカデミー賞、作品賞を含む4部門ノミネートのギレルモ・デル・トロ監督最新作『ナイトメア・アリー』より、監督&キャストが作品の魅力について語る姿をおさめたメイキング入り特別映像が解禁となった。
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60年代を舞台にしながらも現在の問題を寓話的に取り込んだ前作『シェイプ・オブ・ウォーター』で、その名を世界に轟かせた鬼才ギレルモ・デル・トロ監督。彼が次に挑んだのは、かつてハリウッドの黄金時代に数多く製作された“フィルム・ノワール”。この度解禁された特別映像では、「アメリカの暗部を描いた作品だ。アメリカン・ドリームの裏側を見せる」と監督自ら語っている。
本作ではショービジネスの成功を夢見てカリスマ的才能と読心術を武器に成功の階段を駆け上がっていく主人公のスタンが、富や名声に目がくらんでいくうちに人間の闇に触れ想像を絶する展開に陥っていく姿が描かれる。
謎に包まれた精神科医のリリス・リッター博士を演じたケイト・ブランシェットが「ギレルモの作品には異世界の雰囲気がある。でもそこで語られるのは現実の世界に通じる物語」と明かすように、デル・トロ監督は、本作で自身の独特の作風はそのままに現代にも通ずる新たなフィルム・ノワールの世界を築いた。
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スタンをカーニバルに引き入れるクレム役のウィレム・デフォーも「ジャンルを超越する作品だが、現実に根付いている。さすがギレルモだよ」とその手腕を称賛している。
「ノワールの雰囲気や情緒が好きなんだ。あの時代の手法を学んだよ」とノワール愛を語るデル・トロ監督。本作でも、好きなものに対するストレートな愛も健在だ。映像にはブラッドリーには1930年代の映画スター、ケイトには同じく1930年代の大女優をイメージしながらカメラを回したというデル・トロこだわりのエピソードと、往年のハリウッドスターの雰囲気を纏った煌びやかなスタンとリリスのメイキング映像も映し出されている。デル・トロ監督は「古き良きスタイルでリアルを目指した。大変な道のりだったよ」と苦労を打ち明けながらもその目はキラキラと輝いて見え、映画への深い愛情が伝わってくる。
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そんなデル・トロ監督が描く“ネオ・ノワール”の世界とは一体どんなものなのか。作品への期待がますます高まる特別映像となっている。
『ナイトメア・アリー』は3月25日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。