アカデミー賞俳優ジム・ブロードベントとヘレン・ミレンが共演、日英同日公開となった『ゴヤの名画と優しい泥棒』。製作国イギリスでは、652スクリーンで拡大公開し週末3日間累計は992,261ポンドを達成、大作が多数公開される中、興行収入ランキングでは『ナイル殺人事件』を抑え初登場3位となった。この度、ジム・ブロードベントとヘレン・ミレンがまるで夫婦漫才かのような掛け合いを魅せる本編映像が解禁となった。
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『アイリス』(2001)でアカデミー賞助演男優賞を受賞し、『ハリー・ポッター』シリーズや『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』など話題作に出演するジム・ブロードベントと、『クィーン』(06)でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、『黄金のアデーレ 名画の帰還』や『RED』『ワイルド・スピード』シリーズなどジャンルを問わず活躍するヘレン・ミレン。
今回解禁された映像は、イギリスが誇る名優2人による、息の合った軽妙なやり取りを堪能できるシーン。バントン夫妻が夕食を食べ終えたところ、ジャッキー(フィン・ホワイトヘッド)が兄ケニー(ジャック・バンデイラ)と帰宅する場面から始まる。
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ケンプトン(ジム・ブロードベント)が「“放蕩息子の帰還”金を渡すな」と呟くと、ドロシー(ヘレン・ミレン)は「お金はない」と嫌味を吐く。自身が入店禁止を食らっているパブに、息子たちが行っていたと知ったケンプトンは「裏切者」と呟き、「最低の店だ」「私を“トイレ紙泥棒”と」と愚痴をこぼす。それにドロシーはすかさず「盗んだわ」とツッコミ。
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「そうだが証拠はないぞ」と食い下がるケンプトンだったが、これにもドロシーが「バカなの?」と辛辣な言葉で返す。言い返す言葉に困ったケンプトンは言葉に詰まる。
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ケンプトンが「ニュースつけろ」と言うと、ドロシーはテレビを見るための「許可証がない」と返答。ケンプトンは過去に受信料未払いで逮捕されている。小言を並べるケンプトンに毒舌で応酬するドロシーの掛け合いは、まるで夫婦漫才のよう。
そんな中、ドロシーをよそにケンプトンがテレビをつけ、ようやく家族団らんかと思いきや、今度はケニーとドロシーの親子喧嘩へ。ケニーは部屋を飛び出し、ドロシーは追いかけるも口論は続く。ケンプトンは「“国連”が介入するか」と仲裁に向かうが、1人残ったジャッキーは「ウェリントン公爵」がゴヤ史上最高額で購入されたと報道されているテレビを興味深そうに眺めている…。
この一家の様子を収めたシーンは、これから起こる盗難事件を予感させる場面にもなっている。
『ゴヤの名画と優しい泥棒』は全国にて公開中。