トーマシン・マッケンジー×アニャ・テイラー=ジョイ競演のエドガー・ライト監督最新作『ラストナイト・イン・ソーホー』より、監督が劇中の音楽への思いを語る特別映像が解禁された。
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このたび公開されたのは、エドガー・ライト監督の音楽へのこだわりと愛情が垣間見える特別映像。前作『ベイビー・ドライバー』も音楽が印象的な作品だったが、本作でも、さらに強いこだわりを感じさせる。
「若い頃は60年代の音楽にハマってた。両親のレコードを聴いてね。音楽はタイムマシンのように当時へと誘ってくれる」と、ライト監督が語るように、劇中では、冒頭から60年代の楽曲が次々と流れる。レコードは至るところで登場し、現代に生きながら周囲に馴染めず一人きりのエロイーズ(トーマシン)のヘッドホンから漏れ聞こえたり、ダンスや歌唱シーンはもちろん、それ以外のシーンでもストーリーや登場人物の心情に寄り添い、その楽曲の歌詞、背景をもって巧みに紡がれている。
続けてライト監督は「60年代の女性シンガーを多用したかった。ダスティ・スプリングフィールド、サンディ・ショウ、ペトゥラ・クラーク、シラ・ブラック…彼女たちの曲はメロディアスでそれでいて少しダークなんだ」と明かしている。
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エロイーズが夢を通じて辿り着いた60年代のソーホーで、歌手を夢見るサンディ役を演じたアニャは、「エドガーは音楽と映画が大好きで周りの人に刺激を与える。音楽が時代や場所を定める。手を引いてその世界を経験させてくれる感じ」とふり返る。ライト監督と共同脚本のクリスティ・ウィルソン=ケアンズは彼が集めた音楽を聴きながら脚本を執筆、さらにキャストたちには脚本を読む時用のプレイリストを作成したという、音楽と脚本の密接な熱いつながりを感じさせるエピソードも。
そんなこだわりのつまった楽曲にのせて映画が進むにつれ、徐々に2つの時代が溶け合うように感じることができる本作。予想だにしないストーリー、輝きを放つキャスト、ロンドンの街並み、ファッション、そして音楽に身を任せてこの魅惑的な、めくるめく“夢”の世界に没入して欲しい。
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また、公開日の本日12月10日(金)20時より、ライヴストリーミングスタジオ「DOMMUNE」にて映画公開記念番組の配信が決定。「スウィンギング・ロンドン・ナイト」として映画評論家の町山智浩と「THE COLLECTORS」のボーカル加藤ひさし、そしてイギリス文化に造形が深い「60s UK STYLE」の著書でもある漫画家・イラストレーターの竹内絢香を迎え、60年代ロンドンカルチャーとともに作品を100倍楽しむための知識が語られる。トーク後にはミュージシャンの小西康陽が<スウィンギング・ロンドン>をテーマにDJで盛り上げるイベントとなっている。詳細は公式サイトまで。
『ラストナイト・イン・ソーホー』は12月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開。