映像制作集団「空族」の特集上映「空族特集 2021 God speed you!!!」が、アップリンク吉祥寺、第七藝術劇場及びシアターセブンにて開催が決定。
ひとつの作品を撮るのに入念なリサーチを重ね、商業映画はおろか、自主映画と呼ぶにも、あまりにも規格外な作品を送りだしてきた「空族」。撮影する場所で出会った仲間が、スタッフになっていると思えば、いつの間にか出演者にもなっている。作品は全て未ソフト化で、配給宣伝も自らで行う、完全なる独自路線をひた走り、映画製作を続けている。
現在、10周年を記念し新たにデジタルリマスター版として『サウダーヂ』が新宿K’s cinemaにて上映中。本作で、「空族」を新たに知った映画ファンもいることだろう。
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今回組まれた特集では、『サウダーヂ』の次に製作された、構想10年、撮影不可能と言われたタイの日本人向けの歓楽街タニヤで撮影を敢行、タイ・ラオスオールロケの『バンコクナイツ』(’16)。その謎に満ちた作品の秘密に触れるメイキング・ドキュメンタリー『映画 潜行一千里』(’17)。
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曹洞宗青年会とタッグを組み、高僧・青山俊董老師が出演し、本来あるべき仏教のあり方を問う、空族の現時点での最新作『典座 -TENZO-』(’19)。中上健次、柳町光男に多大な影響を受け、製作に4年を費やした富田克也監督処女作『雲の上』(’03)。かつて東南アジアを旅するバックパッカーであった相澤虎之助のライフワークというべきバビロンシリーズ『花物語バビロン』(’97)、『バビロン2 -THE OZAWA-』(’12)の計6作品を上映。
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なお、第七藝術劇場では『サウダーヂ』の上映も行われる。
「空族特集 2021 God speed you!!!」は11月26日(金)~12月9日(木)アップリンク吉祥寺にて開催。
※12月4(土)~大阪・第七藝術劇場、シアターセブンにて開催(終了日未定)