女の子として生きたいサシャを追ったドキュメンタリー映画『リトル・ガール』から、自分自身と家族を初めて肯定してくれる存在にようやく出会えたことで、思わず涙が溢れ出すシーンを切り取った本編特別映像が解禁となった。
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2歳を過ぎた頃から自身の“性別の違和感”を訴えてきたサシャ。やがて7歳になってもありのままに生きることができないサシャ。家族はそんな彼女の個性を支え、周囲に受け入れさせるため、学校や周囲へ働きかける。本作は、様々な社会の壁に阻まれながらも、まだ幼く自分の身を守る術を持たない彼女の幸せのために奔走する家族と、サシャの“ゆずれない闘い”を映し出した心震えるドキュメンタリー。
今回解禁となった特別映像では、自身の性別違和をなかなか社会に受け入れてもらえず疲弊しきっていたサシャと家族が、ある小児精神科医と出会い、これまでの全てを打ち明ける場面をとらえている。
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「女性の服を着せたり、女の子と呼んでも問題はない?」と母親は不安げに尋ねるが、医者ははっきりと「子供の望みどおりにして構いません、親なら誰でもそれが正しいと思うでしょう」「あなたから女性の服を着せたわけではない。性別違和が原因です。あなたは間違っていない、あなたは親として正しい選択をしました」と告げる。これまでの肩の荷が少しだけ降りるかのようにホッとした表情の母親。
そして同時に、母の手を強く握りしめるサシャ。その様子を見て、「ママは正しいってこと?」と優しく医者が語り変えると、やがてサシャは目にいっぱいの涙を溜めながら、静かに同意する。7歳のサシャが周囲を気遣いながらも、心に抱えていたものが溢れ出す、優しさと強さが詰まったシーンとなっている。
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『リトル・ガール』は11月19日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。