デヴィッド・ボウイの若き日の全米ツアーと、彼の別人格“ジギー・スターダスト”の誕生を描いた『スターダスト』より、“ジギー・スターダスト”のモデルとなるミュージシャンについて語られる本編映像が解禁となった。
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この度解禁となったのは、デヴィッド・ボウイの“ジギー・スターダスト”誕生を予感させる本編映像。1971年、「世界を売った男」をリリースした24歳のデヴィッド・ボウイはイギリスからアメリカへ渡り、マーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンと共に初の全米プロモーションツアーに挑む。
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地道に車でアメリカを巡る旅のなか、車中でミュージシャン談義に花を咲かせる2人。すると、ボウイは「ヴィンス・テイラーを?」と“フランスのエルヴィス”と称される歌手の名を挙げ、ロンドンの駅で彼に遭遇したことをふり返る。寝転びながら「ここに異星人が飛来して俺を連れ去るんだ」と言っていたテイラーは、その2週間後、「ロックはまやかしだ。俺は異星人の神だ」「我は異星人の神。民が待っている」とステージで宣言し、歌うことを拒んだというエピソードをボウイはロンに披露する。
ヴィン・テイラーについて後にボウイはジギー・スターダストのモデルであると公言しており、「人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター“ジギー・スターダスト”」というボウイの別人格の始まりを予感させるエピソードが盛り込まれている。
当時のボウイの全米ツアーについてガブリエル・レンジ監督は「彼の初めての渡米に関してはあまり記録が残っていない。ある意味、最悪の旅だった。自分の曲を宣伝しにきたにも関わらず、ビザも、音楽家ユニオンの書類もなかったため、彼は目的の曲の演奏が許されなかった。代わりに彼は、別人格であるジギー・スターダストを創り上げるための幾つかのアイデアを発見した」と述べ、この旅が“ジギー・スターダスト”を産み出すきっかけであったと解説している。
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不遇の全米ツアーのなか、ボウイはいかにして“ジギー・スターダスト”を作り上げたのか…? 本編への期待が高まる映像となっている。
『スターダスト』は10月8日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。