来月公開予定の映画『そして、バトンは渡された』より、永野芽郁が経験ゼロからピアノ伴奏に挑んだ“卒業式シーン”の現場レポートと写真が到着した。
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原作ファンで「この役は絶対に自分が演じたい!」と熱い思いを実現させた永野さんが主演する本作。演じたのは、4回苗字が変わった優子。幼少期、少しだけ習っていたというだけでほぼピアノ初心者にもかかわらず、卒業式で名曲「旅立ちの日に」の伴奏をすることとなり、同級生・早瀬くん(岡田健史)や父・森宮さん(田中圭)の助けも借りながら、日々練習に明け暮れる――。
永野さん自身も、ピアノに興味はあったものの、習った経験は一切なく、撮影の3か月前から週1回のレッスンをはじめ、週2回、3回とレッスンの回数を増やし、昨年11月、ついに卒業式シーンに挑んだ。
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その撮影日は、永野さんにとっても練習の成果をみせる緊張の時間であり、練習を経て卒業式のシーンに挑む姿は、役と俳優、それぞれの努力が重なり合うシーンでもあった。
前田哲監督は「自分の子供の合唱を、卒業を、あたたかく見守る気持ちで」とエキストラに言葉をかけており、撮影現場は何とも感動的な空気が流れていたそう。そして父役の田中さんが号泣するシーンは、娘の成長に感極まる実の父親そのもので、スタッフももらい涙するほど。
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そしてこの撮影後、感極まって涙した永野さんは「ピアノを始めてからずっとこの撮影に向けて練習していたので、卒業式を迎えるという事が自分の中でも凄く大きなことでしたし、気は張っていたんですけど、色々なお芝居をしてきた今までとはまた違う、記憶に残るシーンになりました」と明かし、見守っていた田中さんも「元々弾けたのかな?と思ってしまうくらいピアノが上達していたし、いっぱい練習してきたんだろうなと思いました。卒業式のシーンではピアノを弾いている芽郁ちゃんからフワァッ!!っと光ったオーラが出ていて、中々見られない凄いものを見させてもらったなと思っています。長時間の撮影でピアノを弾いてお芝居もしてその根性に素直に感動しましたし、終わったあとにはご褒美のケーキをあげたくなるくらい本当に頑張っていて素敵でした」とコメントしている。
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そんな卒業式シーンは2日間に渡り、300人のエキストラが集まる、本作の中で最も大規模でクライマックス級の撮影。通常、クライマックスに用意されることが多い卒業式シーンだが、本作では物語の中盤で登場。物語が普遍的で真っ直ぐで王道である分、構造でエンターテインメントを表現する必要があったからであり、そんな挑戦的な演出が一度作品を盛り上げ、さらに後半を感動的な物語へと展開し、加速させていく仕組みとなっている。
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『そして、バトンは渡された』は10月29日(金)より全国にて公開。