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圧巻のライブパフォーマンスと当時の社会背景はもちろん、カリブやアフリカ、ラテンにキューバなど、様々な文化を取り入れながら築き上げられた最先端のファッション・カルチャーまで堪能できる本作は、米批評家サイトの「Rotten Tomatoes」で批評家満足度99%、観客満足98%という驚きの数字を叩き出し、2021年最も見逃せないドキュメンタリー映画として、すでに来年度のアカデミー賞ノミネートの呼び声も高い。
今回解禁されたのは、日本でも度々TVCMに起用された名曲“ウォーターメロン・マン”を奏でるモンゴ・サンタマリアのパフォーマンスとともに、当時のファッションや流行のヘアスタイルなどが語られる本編映像。
「厚底の靴やヒップハングのズボンの人もいた。流行の最先端だった」と明かすのはフェス参加者の一人、ドリンダ・ドレイク。スーツの人やアフリカンスタイルのカラフルなファッションを着こなす人など、様々な世代の来場者が様々なスタイルを決めてフェスを楽しむ様子が映し出された映像と共に、当時のニューヨーク、ハーレムの人々を写したと思われるスナップ写真も登場。
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「当時のハーレムは様々な黒人ファッションであふれてた」と明かす元テーラーのジム・マクファーランドは「1960年代後半はアフロセントリズムだ」とも言う。民族衣装の一つであるダシーキやアフロなど、アフリカンスタイルが大流行した様子が映し出され、若者の間で流行したオシャレな“アフロヘア”についてインタビューを受けている当時の映像も残されている。
政治・文化・ファッション・生き方…すべてが変わった激動の時代。1969年当時の最先端のファッションやカルチャーに言及するとともに、音楽が人々の心を動かし、一つにした様子を歴史に刻みこんだ一作だ。
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』8月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。