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2011年ベルリン国際映画祭でのプレミア上映では「思いがけない笑いと涙を誘われる。忘れがたい場面でいっぱい」(The Hollywood News)、「アイデンティティーの探求とその落とし穴を描いたエポックな作品」(Los Angeles Times)など絶賛と共に迎えられ、テディ賞審査員特別賞を受賞した本作。低予算のインディペンデント作品ながら、本国フランスでの劇場公開時には30万人動員の大ヒットを記録した。
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主人公は、引っ越し先で「ミカエル」と名乗り、新たに知り合った友人たちとの間で男の子として過ごそうとするロール。予告編では、新しい街で同年代のリザから名前を尋ねられ「ミカエル」と答える姿や、新たな仲間たちに迎えられる様が描かれている。
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夏休みの間、新しい仲間と過ごす新しい自分。サッカーや海での遊びを楽しんだり、妹ジャンヌの協力のもと襟足を整えたり、ミカエルとして過ごす日々だったが、ある日、母親に「みんなに男の子だと言っていたの?」と詰め寄られてしまう…。
「女の子が男の子になりすますという物語は、長いこと私の頭の中にありました」とシアマ監督は本作の構想について語る。また、「映画のもたらす複雑な感情の部分と対照的に、太陽を感じさせるような作品を作りたいと思っていた」と語るように、ひと夏の眩しく瑞々しいシーンの数々が切り取られている。
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『トムボーイ』は9月17日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。