『ソウ』は【ソリッド・シチュエーション】という新たな恐怖を生み出し、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は【フェイクドキュメンタリー】で恐怖と臨場感をかけ合わせ、『パラノーマル・アクティビティ』は【監視カメラ】が醸す気色悪さを突き詰め、『犬鳴村』では【実在の都市伝説】でフィクションと現実が融合した恐怖に挑んできた。
“ホラー”は常に人間の心理を巧みに操り、エンタメ表現の最先端を走り続けるための“発明”を生み出し続けている。それは全て、人間の本能に刻まれた“恐怖”を刺激し、最高の“エンターテインメント映像”を提供するため。
今回の「ROOOM」は、このコロナ禍、スクリーンではなく、部屋にいながらにしてPCやスマホでダイレクトに楽しめる新感覚ホラー。
舞台は、ありふれたマンションの一室。越してきた新婚夫婦。妻のお腹には新たな命が宿っている。住民は優しく、申し分のない新生活。唯一の不満は、夜中に上から響く怪音。「ドン、ドン、ドン」と床を叩くような音が上の階から聞こえる。しかし、上階の住人は心当たりがないという。この音をきっかけに、幸せな生活は音を立てて崩れ始める。この部屋が、変なのか? それとも――。