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6月2日夜に放送された日本テレビ系「笑ってコラえて!」にて、主人公・すずとインターネット上の仮想世界<U(ユー)>の歌姫“ベル”役として発表されたミュージシャン、中村佳穂。オーディションでは、その場にいた全員が息をのみ、細田監督がその演技と歌声を「彼女こそすずだ!」と大絶賛した。
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中村さんは1992年生まれ、29歳の京都出身のミュージシャン。20歳から本格的に音楽活動をスタートし、2019年にリリースしたアルバム「AINOU」で注目を集め、「FUJI ROCK FESTIVAL」にも二度出演した。高校生の頃に母親と劇場に足を運んで観た『時をかける少女』が強く心に残っていたそうで、昨年実施されたオーディションに参加後、監督から正式にオファーが届くと、今作の絵コンテを見て監督の作品への想いに大きな感銘を受け、演技未経験ながらも出演を決意したという。
また、「millennium parade」は「インターネット仮想世界<U>の巨大な世界観を音楽で表現するために、どうしても常田さんに音楽を作ってほしかった」と細田監督からの熱烈なオファーもあり、今回の初ダッグが実現。細田作品のファンだった常田さんは、監督の緻密な絵コンテを見て圧倒され、楽曲制作を快諾。常田さんが作詞作曲したのは、今作のメインテーマであり、主人公ベル/すずが巨大インターネット仮想世界<U>で歌うオープニングシーンを飾る楽曲。タイトルもまさに「U」で、常田さんにとって制作した楽曲が劇中で歌われるのは初めてとなる。
そんなメインテーマ「U」が使われた90秒の本予告映像では、これまで多くが語られなかった、竜とそばかすの姫の物語がついに動き出す。「これは、私だけの秘密」「ようこそ、<U>の世界へ」とまるで自分が<U>の世界の扉を開けたような言葉で始まり、さらに、美しく煌びやかなインターネット仮想世界<U>で、真っ赤な花柄の衣装を身に付けた歌姫ベルがメインテーマ「U」を歌い踊り、大歓声を浴びる姿が。
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すでに公開された予告で使用されている楽曲とはまた異なる印象で、期待感高まるアップテンポの曲となり、主人公すずをはじめ、魅力的なキャラクターたちの動きに合わせて声優キャストの声が重なっていく。そして、いまだ声優キャストが明かされていない、竜の姿も…。<U>の秩序を乱すものであり、全てが謎に包まれた存在の“竜”の正体も注目を集めている。
常田大希も絶賛「日本語をグルーブさせられるシンガー」
制作にあたって行われた打ち合わせで、常田さんは「僕たちはインターネットの発達とともに成長し、世界中のいろいろな年代・ジャンルの音楽をインターネットを通して触れあい始めた世代。今作の世界観とリンクしたのでは」と今回のコラボレーションを分析。
また、先日行われたレコーディングの感想を聞かれると、常田さんは「中村さんとの作業は初めてでしたが、いい緊張感を持ちながら和気あいあいと楽しくレコーディングを行うことができた」とふり返り、さらに、中村さんの歌唱を聞いた時の感想として「さすが!日本語をここまでグルーブさせられるシンガーはなかなかいない。うれしいサプライズだった」と笑顔。
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中村さんは、「常田さんとは同い年ということもあり、楽曲をより良くするためのアプローチが似ており、納得がいくまで粘ったクリエイティブができた」と互いの表現方法を尊敬し合いながらレコーディングを行えた様子。今作の最初にかかる音楽として作品全体を牽引する「U」は、7月12日(月)配信リリースが予定されている。
細田守 原作・脚本・監督
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millennium paradeとBelleのコラボレーションは、あらゆる制約を軽々と突き抜け、グローバルな高みに達成している。これは、大変なことになるんじゃないかな。
常田大希(millennium parade)メインテーマ「U」制作
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細田監督から『竜とそばかすの姫』のスケッチを見せていただいた時、その世界で鳴り響く音が自然と湧き出てきたのを覚えています。
小さい頃から慣れ親しんだ細田守監督渾身の最新作ということで、全身全霊で挑ませて頂きました。
そして主役”ベル”を演じるのが "日本音楽界の宝" 中村佳穂ということで音楽面に於いても最高に刺激的な製作となりました。
映画としては勿論、音楽作品としても間違いなく素晴らしい出来になっておりますので、是非劇場大迫力でご覧ください。
中村佳穂 主人公・すず(ベル)役、劇中歌歌唱
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常田さんとは音楽フェスですれ違う程度でしかお会いしたことがなかったので、今作でご一緒できて嬉しかったです。
お互いに楽曲制作の初コラボということで緊張しましたが、『竜とそばかすの姫』の曲でもあるというお題もあったので、お互いバランスをとりながらも、もっと良くなる部分を熱を持って探しながらレコーディングさせていただき、とても楽しい時間でした。
私たちはインターネットがまさに始まった時の世代で、ジャンル関係なくカッコいいと思えるものを見たり聴いたりが手に取る事が容易になり始めた世代ですが、人の心を打つものは結局何なのか、この作品を通して改めて考えるきっかけになりました。今作はそれが命題だと感じつつも、頭で考えすぎず、楽しんで波に乗るような気持ちで取り組みました。
『竜とそばかすの姫』は7月16日(金)より全国東宝系にて公開。