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職を失い、妻にも見放された元売れっ子イラストレーターのヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)は、映画撮影セットに過去を再現する体験型エンターテイメントサービス〈タイムトラベルサービス〉をプレゼントされ、その再体験に夢中になってしまう。
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今回到着した映像は、このサービスで再現をリクエストした、“1974年5月16日のフランス・リヨン”に旅立つシーン。
ヴィクトルが当時の参考資料として、イラストを見せながら念入りに下準備する様子や、様々な時代の衣装着た人たちが登場。そして、薄暗い通路を抜けると、そこには思い出のホテルが。「まるで本物だ」と、ヴィクトルは完璧に再現された70年代当時の街並みや衣装に感動する。
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本作の監督ニコラ・ブドスは「ヴィクトルは、最初は過ぎ去った日々へのノスタルジアだけを抱えているけれど、やがて天職を見つけ、恋に落ち、楽しく過ごしていた魅力的な自分を取り戻そうとするうちに、今の時代と向き合う強さを見出す」と説明しており、現代社会に疲れきった人々が笑顔を取り戻す物語でもあると話している。
『ベル・エポックでもう一度』は6月12日(土)よりシネスイッチ銀座ほかにて公開。