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本作は、宇宙開発、エゴ、理不尽な暴力、犬を取り巻くこの社会を、宇宙開発計画のアーカイブと地上の犬目線で撮影された映像によって描き出す、モスクワの街角と宇宙が犬たちを通して交差する新感覚ドキュメンタリー。
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ロカルノ国際映画祭で2部門受賞(ヤング審査員特別賞+フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント部門ISPEC 特別賞)したほか、世界各国の映画祭にて受賞、ノミネートし話題の本作。到着した予告編では、東西冷戦の時代、ソビエト連邦が宇宙開発に向けて様々な実験を繰り返していたその中のひとつ、スペース・ドッグ計画の様子が見られる。世界初の“宇宙飛行犬”として選ばれたのは、かつてモスクワの街角を縄張りにする野良犬ライカ。宇宙空間に出た初の生物であり、初の犠牲者となった。
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そしてモノクロからカラーの映像に変わり、“ライカは霊として地球に戻り、彼女の子孫たちと共に街角をさまよっている”という都市伝説があるということを知らせ、今日も苛酷な現実を生き抜いているモスクワの犬たちの様子が映し出されている。
『犬は歌わない』は6月12日(土)より東京・シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。