「スマホを落としただけなのに」は、多くのベストセラーを生み出している「このミステリーがすごい!」大賞シリーズから刊行された、志駕晃による同名小説(宝島社刊)が原作。
2018年に主演・北川景子、監督・中田秀夫で映画化され、主人公がスマホを落としたことをきっかけに日常が脅かされ、やがて連続殺人事件に巻き込まれていくという現代ならではのSNSミステリーとして、フィッシング詐欺やネットストーキング、“なりすまし”などのスマホ社会ならではの恐怖と、予測不能な展開が大きな反響を呼び大ヒットを記録。

2020年には主演に千葉雄大を迎え、続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が公開。シリーズを通じて興行収入は30億円を超えた。
韓国版注目のキャスティングは、『哭声/コクソン』で事件を目撃する少女を演じて鮮烈な印象を残し、主演映画『めまい 窓越しの想い』が5月に日本公開される実力派チョン・ウヒ。

ドラマ「ミセン-未生-」や映画『弁護人』『名もなき野良犬の輪舞』などで知られ、昨年12月からスタートしたドラマ「それでも僕らは走り続ける」が日本でもNetflixで配信されたイム・シワン。

さらに『アジョシ』『名もなき野良犬の輪舞』などで知られる韓国映画界が誇るベテラン俳優、キム・ヒウォンが加わり、“トリプル主演”が実現。今年3月にクランクインしており、監督は新鋭キム・テギュンが務める。

スマホを落とす平凡な会社員ナミをチョン・ウヒが演じ、イム・シワンがスマホの専門家ジュンヨンを、キム・ヒウォンが事件を追跡する刑事を演じる。
ミステリー映画の枠組みの中で、独自の発想と斬新な演出で“韓国ノワール”ともいえるジャンルを生み出し、世界中に衝撃を与えてきた韓国映画界。日本発の“スマ落と”シリーズが、韓国でどのように生まれ変わるのか、今後の続報にも注目だ。
韓国版『スマホを落としただけなのに』はミジフィルムが制作、CJエンタテインメントが配給を担当する。