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伝説的カルト漫画「ホムンクルス」の唯一無二の世界観の実写化として話題となっている本作。冒頭は、伊藤(成田凌)が名越(綾野剛)の頭蓋骨に穴を空けるトレパネーションを施すシーンから始まる。
その穴から覗く怪しい“目”…冒頭から本作の物語を意味深に感じさせる後に、響くドリル音から始まるメインテーマ「Trepanation」と共に、本作にまつわる映像が次々と映し出されるオープニング映像。
本作は、記憶も感情も社会的地位もなくした名越が「頭蓋骨に穴を空けさせて欲しい」という伊藤の言葉を受けて禁断の実験を受けた後、第六感が芽生え、他人の深層心理が異形=ホムンクルスとして視覚化される…という衝撃的なストーリー。
“穴”や“円”が意味深に使用される冒頭映像は、本編を観た後にもう一度観るとまた違った見え方ができそうだ。
綾野剛に見えるのは「その時に自分が生きている役」

さらに今回、作名でもある「ホムンクルス」にちなみ、「自分のホムンクルスは何だと思いますか?」という質問に応じた綾野さんと清水監督の回答も到着。
綾野さんは「見えるのはその時に自分が生きている役だろうなと。役が変わるたびに僕の“ホムンクルス”も変わっていくと思います」とコメント。
これから映画を観る人に向け、「清水監督が真剣に原作漫画に向き合った結晶が映像化されています。完全オリジナルでもなく、原作をなぞっただけの完全原作モノでもない。だからこそ映画化した意味があるんだと言える作品になりました」と自信を込めて語り、「映画館でも、Netflixでも、皆さんによきタイミングと状況で目撃してもらえたら幸せです。また劇伴や主題歌も素晴らしいので、音楽好きにはぜひ映画館という爆音の中で体感してもらえたら」とアピールした。
清水崇監督「『呪怨』の俊雄、たぶんあんな姿ではないか」
清水監督は「6~8歳くらいの、ずっと一人で遊んでいる男の子だと思います。おそらく6歳の頃、幼稚園の砂場で遊んでいる時に生まれ、性分も14歳頃にはほぼ定まっていたと思います」と具体的。
「その頃に僕は大切な何かを置き忘れたまま、今に至ってしまっている気がしています。ずっとです。周囲の人の言動や振る舞いを窺い、同時に存在する幾つかの世界を探り、怖がりながらも時に強がり、見えた感情や吸収した感覚を砂や粘土で自分色に形作っていく。手前味噌ですが…拙作『呪怨』の白い男の子:俊雄、たぶんあんな姿ではないかと」と明かしている。
『ホムンクルス』は4月2日(金)より期間限定公開。